日本相撲協会の放駒理事長(63=元大関魁傑)は仕事納めの28日、今年1年を総括した。八百長問題が2月2日に発覚し、3月の春場所は中止になり、5月の夏場所は技量審査場所として無料開放。調査や処分など収束までに約4カ月かかった。「とても1人でできる問題じゃなかった」と周囲に感謝した。土俵上では、2人の日本人大関が誕生するなど、明るい話題もあった。「5人の大関の中から、誰か横綱が出てきてくればいい」「ファンに感動を与える相撲が増えるといい」などと、さらなる土俵の充実を求めた。理事長職は、来年初場所(1月8日初日)後の理事改選までになる。「バラ色のいい年にしたい」と期待した。