初場所で初優勝を飾った大関把瑠都(27=尾上)が23日、都内の尾上部屋で一夜明け会見を行った。緊張感がとけたからか風邪をひいたといい、鼻声ながらも「本当にうれしい。1回優勝したら2回も3回も10回も20回も30回も優勝したい」と笑顔。初めて抱いた賜杯については「今までやってきたことを含めて重かった」としみじみ話した。

 春場所での綱とりについては「自分の相撲を取れば結果はついてくる」と話し、課題についても「たくさんある。立ち合いもそうだし、技も覚えたい」。立ち合いの変化について横綱審議委員会から厳しい意見も出ていた。尾上親方は「納得していただける内容を見せなければ」と話した。

 またエストニアのイルベス大統領から連絡もあったが把瑠都は「電話に出られなかった」という。同大統領はフェイスブック上で「把瑠都は日本の文化、古くからの伝統を伝えてくれた。国民を代表してお祝いします」と喜びの声を伝えた。【高橋悟史】