日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で役員改選の選挙を行い、10人の理事が決定。理事の互選で、北の湖親方(58=元横綱)が4年ぶりに理事長に就任することが決まった。

 3人立候補の立浪一門から、4期目を目指した友綱(元関脇魁輝)と初出馬の伊勢ケ浜(元横綱旭富士)の両親方が落選した。68年の立候補制後で最多12人が乱立。伊勢ケ浜親方は「最後まで迷ったが、一丸となるべきと判断した」と直前に辞退申し入れ。立候補受付期間が終了していたため受理されず、自らも友綱親方に投票して異例の0票という事態に。友綱親方も他からの上積みなく九重親方(元横綱千代の富士)に1票及ばず。「横綱に立ち向かう平幕。悔いはない」。初当選の春日山親方(元幕内春日富士)は1票回す余裕もあったが「応援してもらって向こうにとはいえない」と話した。