日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で役員改選の選挙を行い、10人の理事が決定。理事の互選で、北の湖親方(58=元横綱)が4年ぶりに理事長に就任することが決まった。

 北の湖理事長は一番の課題に危機管理を挙げた。08年9月に弟子の大麻問題から、4期目途中で辞任となった。その後も不祥事が続き、「一番に危機管理を重視したい。まず本人の自覚だが、教育、指導を徹底していく」と強調した。「いろんな職種の方に助言してもらいたい」と、3人が退任した外部役員のうち、外部理事を1人増の3人にする意向も示した。

 4年ぶりの再登板には「身の引き締まる思い。残りの人生すべてをかけるつもりで」と話した。八百長問題でも弟子の関与で理事を辞任し、再任には内外で批判の声もある。「(批判は)一切うかがっていない。推薦を受けて、それを全うしていくだけ。一致団結しないといけない」とかわした。