大相撲の序ノ口デビューから史上最多の27連勝を記録した幕下佐久間山(23=北の湖)が12日、千葉・大日寺を訪れ、3年前に病気で急逝した父幸一さん(享年52)の墓参りをした。線香や花を供え、目を閉じて墓前で合掌。「初場所はケガなく終われました。また春場所でケガがないように見守ってください」と、心の中で父に呼び掛けた。

 父の写真をまわしに忍ばせて土俵に立ち、初場所は幕下優勝を果たした。春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)は、序ノ口から史上最速タイの所要6場所での十両昇進がかかる。「(十両に)上がれればいいなと思います」と静かに決意を述べた。母厚子さんは「何も言わなくても、本人は分かっています。サポートする側は何もできない。本人がやるしかないんです」と期待した。