大相撲春場所で13勝を挙げ、大関に昇進する関脇鶴竜(26=井筒)が26日、明日28日の伝達式で述べる口上の練習を開始した。同日朝、井筒親方(元関脇逆鉾)が考えた口上を口頭で伝えられた。具体的な中身は伏せられたが、同親方は「ウチの部屋はシンプルでいきたい」と話し、鶴竜も「皆さんに分かりやすいようにシンプルに」と同調。四字熟語は入れないという。

 昨年の九州場所後に昇進した稀勢の里は「謹んでお受けします。大関の名を汚さぬよう精進します」と簡潔に言った。口上の短さは、これに近いという。モンゴル出身ながら、鶴竜は日本語が堪能だが「発音に気を付けて練習します。緊張したら、止まっちゃうから」と話した。

 モンゴルの両親は、仕事の都合がつけば、伝達式に駆けつける可能性もある。「電話で話して、父も母も『おめでとう』と言ってくれました」と喜んでいた。