大相撲の花籠部屋が夏場所(5月6日初日、両国国技館)の後に閉鎖されることが11日、東京・両国国技館で行われた二所ノ関一門会で報告された。十両の荒鷲(25)ら力士10人や、行司、呼び出し、床山が同じ一門の峰崎部屋に転籍する。

 花籠親方(53=元関脇太寿山)は「両部屋の力士が、夏場所で対戦するかもしれない。まだ、何もお話しできません」と、部屋の事情などには口をつぐんだ。関係者によると経営難などが原因とみられ、春場所後に弟子らには閉鎖が説明された。

 横綱初代若乃花らを輩出した花籠部屋は、元横綱輪島の花籠親方が年寄名跡を担保に入れて借金したことが発覚して廃業し、85年に閉鎖。現師匠が二子山部屋から92年10月に独立して再興した。山梨県初の相撲部屋となったが、96年12月に現在の東京・墨田区に移転していた。