幕内豊真将(31=錣山)が17日、東京・渋谷のNHK放送センターで大河ドラマ「平清盛」の収録に臨んだ。舞台の山口県出身という縁で白羽の矢が立ち、若い衆5人とともに平安時代の力士役として、松田翔太演じる後白河天皇の前で取組を見せるシーンに挑んだ。現役力士の大河ドラマ出演は初めてで、放送は6月17日。「他の役者さんの演技に圧倒された。真剣に取り組もうと思い、イメージトレーニングをしていました」と振り返った。

 人前で演技をするのは小6以来、約19年ぶり。当時は学芸会で水戸黄門の悪代官役を務めたという。今回は初めて相撲を演技し「逆に難しい」と話しつつも、幕下松本を豪快にぶん投げた。視聴率低迷が話題になっているが、制作統括の磯智明氏(45)は「大河ドラマが好きな方と、相撲が好きな方は似ている。どちらも好きな方に楽しんでいただきたい」と期待した。