横綱白鵬(27=宮城野)が4日、金メダルなしに終わった日本男子柔道へ、復活への提言をした。「日本だけで稽古をするのではなく、フランスやロシアなど強い選手のもとを巡れば何か見つかることもある。日本から離れて歩き回れば、心も大きくなる。心を大きくすることが大事」と出稽古を提案した。

 テレビの画面を通して白鵬は気になることがあった。「のびのびやれていない」。メダルへの重圧や大舞台のプレッシャーが、全能力発揮を妨げていると感じた。「稽古は誰よりもしっかりやっていると思う」と日々の鍛錬を重ねていることは知っているだけに、メンタルの面の重要性を説いた。白鵬自身も場所直前に出稽古で仕上げるのがパターンとなっている。スケールを大きくした出稽古で日本男子柔道の復活を願っていた。