大相撲秋場所後の秋巡業が6日、長野市を皮切りにスタートした。

 初日の6日、大関稀勢の里(27=鳴戸)にアクシデントが起きた。十両力士の稽古中に左足首の痛みを訴え稽古をせずに着替えて、長野市内の病院へ向かった。左足首付近は大きく腫れて、引きずりながらタクシーに乗り込んだ。診察を受けて会場に戻り、大山巡業副部長(元前頭大飛)に事情を説明して帰京した。稀勢の里は「集まっていただいたファンに申し訳ない。東京に戻って再度検査します。(13日の)浦和には出られるようにします」と話した。

 大山巡業副部長は「土俵入りだけでもと思ったが、本人の申し出もあり帰した。7日の巡業も休場させます」と説明した。5日夜にひねったことも考えられるが、時間の経過とともに痛みが治まりつつあるため痛風の可能性もある。この日の朝稽古は稀勢の里が不在で、大関鶴竜がのどの痛みを訴え胸を出しただけ。大関琴欧洲と大関琴奨菊は故障が完治しておらず不参加。大関把瑠都は骨折治療中のため巡業自体に不参加と、やや寂しいものとなった。

 巡業は28日まで12カ所で行われる。