二所ノ関部屋の北陣親方(59=元関脇麒麟児)と湊川親方(56=元小結大徹)が10日、部屋の閉鎖にともなって転属する千葉・船橋市の松ケ根部屋へ、行司の式守慎之助(39)、床山の床平(54)とともにあいさつに出向いた。北陣親方によると、3人の力士は初場所限りで引退の予定。富士ケ根親方(48=元小結大善)は貴乃花部屋へ転属する見通しとなった。

 頭部の疾患で入院中の二所ノ関親方(64=元関脇金剛)について、北陣親方は「症状は芳しくない。今回の件を理解しているかどうか、分からない」と説明。一方、富士ケ根親方は出張先の大阪で今後について「話せるときがくれば話します」とした。部屋の閉鎖に伴い、二所ノ関一門の新名称は、初場所9日目の一門会で検討する。場所後に、転属が正式決定するため、松ケ根親方(55=元大関若嶋津)は「その時まで、コメントは控えたい」と話した。