<大相撲夏場所>◇10日目◇21日◇東京・両国国技館
横綱白鵬(28=宮城野)と大関稀勢の里(26=鳴戸)が、無傷の10連勝を決めた。稀勢の里が大関琴欧洲(30)をきめ出しで破ると、白鵬は関脇豪栄道(27)をとったりで退け、マッチレースの様相を呈してきた。白鵬は幕内連続2ケタ勝利を38場所に伸ばし、北の湖(現理事長)を抜いて歴代単独1位となった。
白鵬は東の花道の奥で、稀勢の里の勝利を見届けた。すれ違う時も視線は合わせず、四股を踏んで気合を入れ直した。10年九州場所で連勝記録を63で止められた難敵。常に先に白星を積み重ねるライバルの姿に、自然と力が入った。
仕切り中は豪栄道と7秒間のにらみ合い。入り過ぎた気持ちを冷ますため、直後の塩で土俵下の呼び出しに足元を掃かせて一呼吸おいた。立ち合ってすぐに上手は取れなかったが、とったりで秒殺。「体が動いている感じです。明日からだね」。今日11日目からの大関戦が、正念場になる。
10連勝で幕内連続2ケタ勝利を38場所に伸ばし、北の湖を抜いて歴代単独1位。「毎場所の目標は千秋楽まで取りきること。その積み重ねがこの大記録に結びついた」と誇った。横綱通算勝利も466勝目。輪島と並ぶ4位タイとなった。
今場所、稀勢の里の安定感に重圧を感じている。両足親指のテーピングが、支度部屋での準備運動中にすれて穴が開く。過去1度もなかった異変は、強い闘争心の表れだった。大関との全勝争いは、昨年名古屋場所の日馬富士以来。千秋楽で敗れて優勝を逃した。同じ轍(てつ)は踏まない。6年間綱を締めてきた意地がある。「昇進した時は3年、5年やるつもりだった。10年やっていきたい」。まだまだ誰にも負けるつもりはない。【鎌田直秀】◆横綱での勝利数◆(1)北の湖
670(2)千代の富士
625(3)大鵬
622(4)輪島
466(4)白鵬
466※順位、力士名、勝利数の順

