横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)が振られちゃった!?

 大相撲の九州場所(10日初日、福岡国際センター)まで1週間を切った4日、福岡・太宰府市の部屋で汗を流したが、楽しみに待っていた大関稀勢の里は一向に訪れず、がっくり。「稀勢の里も調子が悪いんじゃないかな」と寂しがった。ただ、当の大関は隣の大野城市の境川部屋に出稽古しており、“意中の恋人”と思わぬすれ違いが生じた。

 事の始まりは、先月29日の力士会で日馬富士が「いつも行ってるから、たまには来いよ」と誘ったのがきっかけ。稀勢の里の相撲にほれ込んでいることや、最近4連敗中ともあって稽古を熱望した。結果、翌30日には「稀勢が2日間、来てくれるみたい」と喜ぶ姿があった。ただ、稀勢の里は「体と相談して」と話すにとどまっており、双方に行き違いがあったようだ。

 その大関は、名古屋場所から2連敗中の豪栄道との稽古を求めた格好。21番で10勝11敗と互角に渡り合われ、5連敗する場面もあった相撲に「圧力をかなり感じた。油断して気を抜くと一気にもっていかれる。いい稽古になりました」と充実した表情で話した。

 待ち人来ずの日馬富士は、もう待てないとばかりに猛アタックを示唆。「自分の調子を見ながら、夜に考えます」と、“恋人”を追い求めるか思案する。