関脇琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)が未来の横綱候補をスカウトした。4日、ブルガリア愛好団体「ソフィア・ファミリー」の企画で東京・墨田区の曳舟小を訪問。同区子ども相撲大会を連覇中の本間航平君(6年)と対決し「ちゃんと稽古すれば伸びるタイプ。でも、しっかりと目標を持って努力しないとダメ。その前に名前と住所と電話番号を教えて」とつばをつけた。

 1月には親方株取得に必要な日本国籍が、欧州出身力士としては初めて認められた。将来的には独立を希望しており、内弟子がほしいところ。大関稀勢の里からも勧誘された経験がある本間君は「将来はまだ考えられないが、この出会いはうれしい。大関復帰を目指してほしい」と話した。

 児童約370人と手やお尻の大きさ比べや、ブルガリアンダンスを踊るなど約1時間交流した琴欧洲。19日の誕生日に先駆けてバースデーソングもプレゼントされ「子どもたちには夢を持って頑張ってほしい。私も頑張ります」と笑顔。大関復帰への再発進となる春場所に向け、子どもたちから力を得た。【鎌田直秀】