<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇27日◇愛知県体育館

 十両西13枚目の旭大星(24=友綱)は勝ち越しをかけた千秋楽、東4枚目のベテラン翔天狼(32=藤島)に押し出され、8敗目。前日14日目の7勝目で9月場所の十両残留を確実にしていたが「7勝と8勝では全然違う。勝ちたかったんですが」と悔しがった。

 今場所も旭天鵬(39)の付け人を務めた。通常は昇進で免除となるが、部屋は若い衆が少ない。尊敬する先輩とあって旭大星も異存はないが、初体験の15日間で体重は3キロ落ちた。それでなくても130キロそこそこで、十両では小兵力士。「4勝2敗としてからの4連敗が痛かった。あそこを五分でいけていれば」。体になじんでいる七番相撲とは、疲労の蓄積度合いが違った。

 それでも、新十両場所での経験は、大きな財産になったようだ。「(来場所は)8勝を目指すのではなく、9勝はしたい」と目標が明確になり、やるべきことも分かった。「筋トレを増やしてパワーをつけたいし、体重も10キロは増やしたい。やらなきゃいけないことが、いっぱい」。相撲道の先を、しっかりと見据えていた。