大相撲秋巡業が17日、神奈川・秦野市で行われ、逸ノ城(21=湊)の帯状疱疹(ほうしん)による休場を、ファン、協会、横綱も残念がった。会場に来て初めて知ったファンも多く「なんだよ~、逸ノ城を見るために来たのに」と、土俵上に落胆の声を浴びせる一幕もあった。

 尾車巡業部長(元大関琴風)も「あ~残念」。おわびの意味も込めて、急きょ人気力士の番外取組などを計画する予定だ。早速、力士が会場の小さい子どもを抱えて幕内土俵入りを行う新企画で盛り上げた。

 3日連続で逸ノ城に厳しい稽古をつけてきた鶴竜は、今後も連日胸を出す予定だっただけに「休んじゃったみたいだね」とニヤリ。白鵬は横綱としては異例の子どもとの稽古参加で“代役”を買って出た。巡業終盤で復帰した場合には「お帰りなさいのあいさつで、かわいがり(厳しい稽古)でしょ」と笑った。