大相撲の幕内遠藤(24=追手風)が20日、兵庫・丹波巡業で横綱白鵬から1日遅れの“誕生日プレゼント”をもらった。ぶつかり稽古で指名を受け、約5分間かわいがられた。頭を押さえつけられ、何度も土俵に転がされた。体は砂まみれ。苦しそうな表情を浮かべたが、先々につながると信じて食らいついた。

 遠藤は「まだまだ力がないと思うけど(頭を)引っ張られたりすることで、前に落ちなくなったり、足腰が鍛えられる。自分のためと思ってやってる」。誕生日だった前日19日は一日署長のイベントが重なり、朝稽古の土俵に上がらなかったが、この日は安美錦らと計14番の申し合いもこなすなどたっぷり汗を流した。尾車巡業部長(元大関琴風)も「下と30番やるより、上と1番やった方がいい」と格上との稽古を歓迎。「もっともっと必死に」と誓いを立てた通り、24歳になった遠藤は鍛錬を続ける。【木村有三】