「怪物」が怖がられた。大相撲九州場所で新関脇として勝ち越した逸ノ城(21=湊)が25日、大分県日田市の保育園、小学校を訪れて園児、児童と交流した。

 朝日保育園では「食べるご飯の量」を聞かれ、並んだ茶わんの中からラーメンどんぶりを指さして爆笑。「好きな人」の質問では、付け人が「かわいい人」、床山の床盛が「嫁」と真剣に答える中で「保育園の小さい子どもたちが好きです」と言って喝采を浴びた。

 ただ、園児を抱くと泣き叫ばれ、朝日小学校の相撲大会でも、相撲を取った子どもらに怖がられ、泣かれ、逃げられてばかり。懸命に追う姿に客席が沸いた。「子どもが好きなので楽しかった」と笑みをこぼした。

 24日も複数の取材を受けるなど、秋場所後は多忙が続いたが、26日から3日間、ようやく休養を取る。「本当にゆっくりします」とつかの間、疲れを癒やす。