逸ノ城がカスミンにメロメロ!?

 報知プロスポーツ大賞の表彰式が18日、都内のホテルで行われ、大相撲の関脇逸ノ城(21=湊)がフレッシュ賞を受賞した。今年は史上最速タイの所要5場所で新入幕を果たし、九州場所で関脇に昇進したことなどが評価された。会場では、初対面した卓球の石川佳純(21)にしどろもどろな場面も。つかの間の交流を楽しみ、来年の大関昇進へ気持ちを新たにした。

 初めてだらけの1年の最後に、ときめきが待っていた。逸ノ城の隣には石川の姿。ひときわ目立つ大きな体に、石川は「初めてお会いしましたけど、迫力があってすごいです」と驚きを隠さなかった。だが、怪物の表情はこわばったまま。緊張気味に登壇し「皆さんのおかげでここまで来られた」。192センチ、199キロの体で記録を塗り替えてきたが「まだまだ。これからも頑張っていきたい」と話した。

 各界の有名人と同席も、知っていたのは川崎Fの大久保とゴルフのイ・ボミだけ。初対面の石川の笑顔に、思わず表情が崩れた。着席すると、日本ハム大谷と石川が楽しそうに談笑する隣で、食事に夢中。立ち合いの課題はここでも発揮されてしまった…。それでも、気を取り直して話の輪に入り「お米を持って行く話とか」と、石川が海外遠征時に炊飯器を持ち込む話を聞くなど楽しんだようだ。帰り際に石川からあいさつされ、再び笑顔。野球界の大物との“石川争奪戦”を問われると、苦笑いしてうなずくだけだった。

 来年の目標を聞かれると、「今より番付をもっと上げて頑張りたいです」と宣言した。初場所初日は1月11日。大関、その先の綱とりは、誰にも邪魔させない。【桑原亮】