大相撲初場所で史上最多33度目優勝を全勝で飾った横綱白鵬(29=宮城野)が26日、審判部を痛烈批判した。東京都墨田区の宮城野部屋で行われた一夜明け会見で、取り直しになった13日目の稀勢の里戦について言及。納得いかない様子で「子供が見ても分かる。なぜ取り直しになったのか。2度とないようにやってもらいたい」などと、異例の注文を付けた。<白鵬の葛藤>

 ◆13年九州場所14日目稀勢の里戦

 初日から13連勝で迎えたが上手投げで敗れて観客が万歳三唱。「正直、あの雰囲気にビックリした。今まで自分に万歳してくれる人はいたけどね、優勝した時に。でも負けた時は初めてじゃないかな。でも、ちょっとうれしかった。自分が負けることを喜ぶっていうのは、そこまで強くなれたのかっていうことでもあるので」

 ◆14年名古屋場所

 時間前の汗拭きが不十分で間接的に注意を受け「汗が多い時には拭いているつもりだったが、気づいていない時もあったのかもしれないな。懸賞だって人間だから自然と力が入ってしまう時もある。反省はしないけれど、おとなしくやらないと」

 ◆15年初場所6日目遠藤戦

 仕切り中から遠藤コールが沸き起こる中、張り手、かちあげと厳しい攻めで勝利。「燃えるという意識はなかったけど、どっかにあったんでしょうね」「(コールについては)もう別に。もう慣れたよ。ファンは人それぞれだから」