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朝青龍、高砂親方同行でモンゴルに帰国

02.8.8、モンゴル相撲を見学する高砂親方と朝青龍(共同)
02.8.8、モンゴル相撲を見学する高砂親方と朝青龍(共同)

 横綱朝青龍(26=高砂)が29日、高砂親方(51=元大関朝潮)同行でモンゴルに帰国する。日本相撲協会は27日、28日に両国国技館で臨時理事会を開き、朝青龍の帰国治療の是非について討議することを決めた。理事会で同親方は、帰国に同行して現地の治療環境などをチェックし、協会に報告することを申し出て、帰国反対派の理事に理解を求める見込みだ。また同親方はこの日、「解離性障害」と診断されている朝青龍に代わり、ファンや関係者へ謝罪文を出した。

 朝青龍が親方に伴われて帰国する可能性が高まった。臨時理事会に備え、この日は両国国技館内の役員室で北の湖理事長(元横綱)、高砂親方ら常勤の理事と、巡業部の高田川副部長(元大関前の山)らが会議を開いた。約40分間の会議を終え、伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)は「明日(28日)午前11時半から理事会を開きます。医務委員会の吉田委員長も出席します。詳しいことは理事会で決まるから、今日は何もない」と話した。

 しかしこの日の会議では、帰国治療を認める場合の条件の詰めなどが話し合われたようだ。大島巡業部長(元大関旭国)がいまだ「帰国は、国内でひじと腰を治療してきちんと謝罪をしてから」と話しているように、帰国治療に反対する理事も少なくない。容認する姿勢を見せていた北の湖理事長も、現地での受け入れ態勢を整えることが先としている以上、現状のままでは、全理事や世間の理解を得にくい。

 当初、最も厳しい意見を述べていた高田川親方が「師匠がモンゴルに連れて帰ればいい。また問題を起こしたときは師匠が責任を取ればいい」と主張しているように、責任の所在を明確にすることが理解を得るための近道。高砂親方は「私が頭を下げるしかない」と話しており、師匠自らが弟子の帰国に同行し、その後の全責任を取ることで、反対派を抑える構えだ。

 協会は専門医も同行させる考えだ。吉田委員長は「モンゴルの治療方法は既に考えています。高木先生は行けないから、人選を進めている」という。精神面の治療を担当している高木洲一郎医師から推薦された精神科医をモンゴルに派遣。28日までに同親方と担当医はモンゴル入国のビザを申請をすることになる。

 この日、精神的不安定な弟子に代わって、高砂親方がファンや関係者に初めて正式に謝罪した。「私の当初の対応が悪く、騒動が長引いた。この問題を真摯(しんし)に受け止める」との文書をマスコミに配った。帰国治療容認の「障壁」の1つである謝罪問題についても、臨時理事会の前にひと区切りつける狙いがあったと見られる。

 高砂親方は、モンゴルで受け入れ施設の視察などを行った後、帰国する。精神面の治療とともにひじや腰の治療に適しているかもチェックする。帰国後は理事長に報告し、再来日の時期などを調整することになりそうだ。厳罰が下されて4週間。自宅とホテルにこもり、帰国の日だけを心待ちにしている朝青龍が、師匠に伴われて故郷に帰る。【盧載鎭】

[2007年8月28日9時4分 紙面から]

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