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魁皇が3連敗、引退M3/秋場所

- 魁皇(右)は北勝力の突きに土俵を割る(撮影・中村誠慈)
<大相撲秋場所>◇3日目◇11日◇東京・両国国技館
35歳1カ月18日で戦後最年長大関となった魁皇(友綱)が、引退危機に立たされた。平幕北勝力(29)の突っ張りをもろに受け、突き出されて初日から3連敗。友綱親方(55=元関脇魁輝)は初日から6連敗で引退勧告することを明言しており「引退マジック3」がともった。横綱白鵬(22)は勝って黒星の後は2連勝。新大関琴光喜(31)は小結安馬(23)に寄り切られ、昇進後初黒星を喫した。
魁皇がずるずると後ろに下がった。北勝力の突っ張りを胸でガッチリ受け止めてから、まわしをつかむはずだった。しかし、まわしに手を掛けることもできず、力なく土俵を割った。名古屋場所12日目に痛めた左太もも裏の肉離れが完治しない上、最高齢大関の体が言うことを聞かなかった。師匠は再び「引退」の2文字を口にした。
友綱親方 大関は常に2ケタ勝利を狙わないといけない。終盤にもつれて8勝止まりなら納得するけれど、下の力士と対戦する序盤で5連敗すれば引退を考える。初日から6連敗した時点で引退勧告する。引き際は難しいけれど、今の地位の責任を考えたら、それが限界だろう。
福岡・直方市出身で、来場所はご当地場所になる。昨年九州場所後、地元後援者に「来年も現役で戻ってきます」と約束した。持病の腰痛で苦しんだ時も、周囲には「とにかく20度目の九州場所までは、腰痛に負けるわけにはいかないんだ」と言い続けてきた。現在、幕内勝ち数は705で史上5位。あと1勝で武蔵丸に並ぶ。その上は千代の富士、北の湖、大鵬の大横綱だけ。ここで力尽きるわけにはいかない。
看板力士の1人としての責任感が、自分を追い込んだ。左太もも裏の肉離れが完治しないまま、夏巡業の途中から強行出場した。朝青龍の軽率な行動で寂しくなった巡業を、何とかしたかった。医者からは「じっくり治した方がいい」と助言されたが「そんきょもできるし、しこも踏めるから」と、8月14日の秋田・大館巡業から途中参加して盛り上げた。
この日の取組後「休場して来場所に備えるのも1つの方法では?」と聞かれたが、「みっともないと思われるかもしれないけれど、感覚を戻すのに土俵以上の所はない」と、休場をきっぱり否定した。朝青龍の品格が問われる中、品格抜群の最高齢大関の現役続投への戦いは続く。【盧載鎭】
[2007年9月12日9時15分 紙面から]
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