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旭天鵬が出場停止から復活4連勝/秋場所

- 高見盛(左下)を上手投げでたたきつける旭天鵬(撮影・水谷安孝)
<大相撲秋場所>◇4日目◇12日◇東京・両国国技館
出場停止明け2場所目の西前頭12枚目の旭天鵬(33=大島)が、平幕高見盛(31)を豪快な左上手投げで下した。モンゴル出身力士として横綱朝青龍(26)の先輩となる旭天鵬は、運転禁止の内規を破って夏場所は出場停止。十両転落も、1場所で幕内に復帰し、4連勝発進で完全復活を印象付けた。出場停止中の熱心なけいこが、結果につながっている。新関脇安美錦(28)ら5人が全勝を守り、出場した1横綱4大関が今場所初めてそろって白星を挙げた。
旭天鵬が、ファンの要望に笑顔でポーズを取る。4連勝を決めた後の帰り道。20回以上も観客に止められたが、笑みを絶やさない。関西弁で「格好良く撮ってや」と笑いを誘う。ファンの1人からは「朝青龍が戻れるように励ましてあげて」と言われ「あいよ」。昨年引退した旭鷲山とともに、92年春に角界に挑戦したモンゴル出身のパイオニアは、土俵外のサービスを忘れなかった。
土俵でも見せた。人気者・高見盛を左1本でつって豪快に投げた。「明日(13日)33歳になるオッサンなのに、元気やろう? 謹慎中のけいこが効いたな」。4月28日に都内で車の接触事故を起こし、日本相撲協会から夏場所出場停止の処分を受けた。復帰するまで自主謹慎。自宅とけいこ場だけを往復する日々を送った。「1日2度けいこしたよ。夜もけいこしたのは初めてだね」と振り返る。
謹慎中は一時、朝青龍同様に精神不安定な状況に陥った。「あまり人と話したくなかった。食欲もなかったね」。相撲をやめようと思ったこともある。だが、けいこ場で汗を流すことで気を紛らわせた。夕方に1人でけいこ場に下りてしこを踏み、すり足、てっぽうを重ねた。自然に精神的な悩みも解消し、体重が2キロ絞られ、より動ける体になった。
「横綱(朝青龍)に連絡したいけど、オレは謹慎中に電話に出たくなかったから、電話はしない。出場停止明けで頑張る姿を見せるのも、1つのメッセージになる」。モンゴルの先輩として心配は募る。今場所の自分の活躍は、解離性障害に苦しむ朝青龍にはいい見本になるはずだ。【盧載鎭】
[2007年9月13日9時11分 紙面から]
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