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時津風親方テレビ番組で必死の自己弁護

- テレビインタビューに答える時津風親方(フジテレビ「スーパーニュース」)
時津風部屋の序ノ口力士、時太山(当時17=本名・斉藤俊さん)が死亡した問題で、渦中の時津風親方(57=元小結双津竜)は3日、フジテレビのニュース番組に出演して自己弁護した。暴行指示を否定する告白の中には、暴行は兄弟子たち独断だったと受け取れる発言もあった。番組出演には日本相撲協会への許可が必要だが、協会側には電話での事後連絡のみの「無断出演」だった。また同協会はこの日、問題にかかわったとされる兄弟子数人についても事情聴取した。
時津風親方が、最後の抵抗をみせた。5日の臨時理事会での解雇は確実だが、フジテレビ「スーパーニュース」にVTRで出演。時太山が亡くなった問題で、暴行指示疑惑について「指示はしていない。絶対に」などと釈明した。
愛知県警や関係者の証言によると、6月25日に時津風親方は、夕食の席で部屋から2度目の脱走をした時太山をしかり、ビール瓶で殴打。その後、兄弟子たちに「かわいがってやれ」と暴行を指示したとされている。しかし、番組内では、1日の北の湖理事長による事情聴取の時と同様にビール瓶で時太山のひざと頭を1発ずつ小突いたと主張。暴行指示も否定した。
その上で質問者が「(夕食時の兄弟子たちによる暴行を)止めようとしたととらえていいんですか」と問うと「ああもちろん」と返答し、初めて暴行が兄弟子たちの独断と印象づける発言をした。死亡当日、ぶつかりげいこの最中に兄弟子の1人が金属バットを持ち出して殴打したことについても「私は止めました。『ダメだ。そんなもん』と言ってですね」などと説明した。
時太山が亡くなったことについては「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪したが、内容の大半は自己弁護だった。関係者によると、番組出演は時津風親方が「釈明の場がほしい」と希望したもの。この日、午後2時すぎに武蔵川事業部長(元横綱三重ノ海)伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)が、部屋全員の事情聴取を行うために、時津風部屋に入ったのと入れ代わりに外出。番組放送開始前に都内でインタビューを収録したとみられる。
この番組出演について、北の湖理事長は「出ると聞いて驚いた。(出るなら)文書で報告があるべきだし、皆さんの前でも(記者会見して)話すべき」と不快感を示した。解雇の2日前に起こした最後の抵抗。真相究明はまだ先だが、時津風親方の告白は、後味の悪さを残した。【柳田通斉】
[2007年10月4日9時28分 紙面から]
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