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ロシア出身若ノ鵬がスピード入幕

会見で笑顔を見せる新人幕の若ノ鵬(共同)
会見で笑顔を見せる新人幕の若ノ鵬(共同)

 ロシア出身の若ノ鵬が、昭和以降では史上6番目の19歳3カ月でスピード新入幕を決めた。日本相撲協会は29日、大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付を発表。将来の横綱候補は、3月に脳内出血で倒れてリハビリ中の間垣親方(元横綱2代目若乃花)を元気づけるためにも、当面の目標の3役昇進まで勝ち越しを続けることを誓った。

 若ノ鵬が、師匠を泣かせた。「自分が勝つことで親方が元気になると思う。早く勝ち越して、また親方を喜ばせたいです」。それをそばで聞いた間垣親方は「これまでも白星が励みになった」と言い、メガネを取ってタオルで涙をふいた。

 師匠を襲った突然の病を、若ノ鵬は力に変えた。幕下だった春、再十両の夏、名古屋、秋場所と白星を重ね、昭和以降で6番目、外国人力士では2番目でのスピード新入幕を決めた。先場所は右四つ左上手の形に磨きをかけ、秋巡業では十両のけいこを終えても、幕内力士との申し合いを続けた。

 文字通り師匠孝行力士だが、間垣親方からは「この先、言うことを聞かなくなったら、ロシアに帰すまで」と通達されている。体重30キロ減、今も左半身が不自由な師匠の思いを胸に刻み、若ノ鵬は出世街道を歩むつもりだ。【柳田通斉】

[2007年10月30日9時18分 紙面から]

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