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1敗朝青龍が本田医師に恋愛指南/初場所

本田医師(右)と笑顔で握手を交わす朝青龍(撮影・栗山尚久)
本田医師(右)と笑顔で握手を交わす朝青龍(撮影・栗山尚久)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

 横綱朝青龍(27=高砂)が、土俵上から恋愛問題で悩む恩人を元気づけた。昨年8月に「解離性障害」で苦しんだ際の主治医本田昌毅医師(37)が観戦する中、大関琴欧洲(24)を引き落として1敗を守った。取組後は、野菜料理研究家の王理恵さん(37)との結婚を延期された同医師に「おれが応援している」とエールを送った。横綱白鵬(22)は関脇安美錦(29)を押し出しで退けた。旭天鵬(33)が2敗目を喫したため、優勝争いは1敗を守った両横綱のマッチレースになった。

 花道を引き揚げる朝青龍が、左の拳で軽く本田医師の肩をたたいた。まゆを上下させて笑顔をかわした。「苦しい中で来てくれてありがたかった。恩返しの気持ちがあったからね。何だかんだ言っても知り合いだし、先生だからね」。

 自ら用意した西たまり席のチケットを本田医師にプレゼントしていた。白鵬と1敗で並び絶対に負けられない一戦。琴欧洲を突き放した後に引き落とす、4秒3の快勝を恩人に披露し、土俵上では胸を張った。

 昨年8月5日、日本相撲協会から2場所出場停止、4カ月の謹慎という厳罰を受けた朝青龍の元に、本田医師が駆け付けた。「神経衰弱および抑うつ状態」と診断した同医師は、この日から「朝青龍の主治医」として広く知られるようになった。一方で昨年12月8日には王理恵さんとの婚約が発覚し、年末には「結婚延期」が明らかに。精神的な病から立ち直り、謝罪会見をすませた朝青龍は、初場所への調整を進める中、本田医師の相談相手を務めるようになった。昨年大みそかには共に沖縄・名護市のホテルでカウントダウンして新年を迎えていた。

 土俵に戻った元患者の勇姿に、本田医師は目を潤ませて言った。

 本田医師 もう、最高です。誰でも病気はしますが、いかに立ち直るかが人間としての強さ。仕切りのたびに集中力が高まってくるのが分かりました。病気の時黒に近いグレーなら、今は金色に近い黄色。この一番で今度は僕がエネルギーと元気をもらいました。

 2人は西の支度部屋でも勝利を喜び合った。朝青龍が耳元で「頑張ってくださいよ」とささやき、本田医師が大きくうなずく。会話の詳細は明かさなかったが、「横綱はいつも『オレが応援しているから』と言ってくれる。場所に入ってからはメールで励ましてくれています」。ヒールぶりが定着した朝青龍の心優しい一面をアピールし続けた。

 本田医師は千秋楽も再び場所を訪れ、朝青龍を応援するという。「絶対、優勝してくれると信じています」。朝青龍も「勝負だし、もっと気持ちを引き締めて集中していかないとな」と言葉に力を込めた。お茶の間の主役になってきた最強タッグに怖い者はない。【柳田通斉】

[2008年1月24日8時49分 紙面から]

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