競泳の男子平泳ぎで五輪連続2冠の北島康介(28=日本コカ・コーラ)が「なでしこ」になる!

 北島は19日、都内で水泳世界選手権(上海・24日競泳開幕)に向けた練習を公開した。女子サッカー日本代表の「なでしこジャパン」が世界一になったことで「俺も頑張ろうという気持ちになった。上海からも、日本に元気を与えたい」と感銘を受けた。

 意外なところで、なでしこの選手ともつながりがある。FWで、ドイツ戦で決勝点をたたき出した丸山桂里奈とは、日体大時代の同級生だ。「すごいやつだよね」。早速、丸山のツイッターに「おめでとさん」とつぶやいた。丸山も「ありがとう!

 やりましたぁぁぁぁ」とつぶやき返した。

 世界水泳は、08年北京五輪後、久しぶりに迎える大舞台だ。米国の南カリフォルニア大に拠点を移してからは、自ら考えながら調整する手探り状態。北京前とはまったく違う形での挑戦で「やってみないと分からない。行けるぞという気持ちではない」と不安ものぞかせる。

 しかし、その気持ちを、なでしこの快挙が奮い立たせた。4月の日本選手権で肉離れした左太ももも完治。「(今度も)肉離れしても泳ぎますよ!」。3年ぶりの世界の強豪が勢ぞろいする舞台への出場で、北島が日本の心を奮わせる。【吉松忠弘】