<水泳世界選手権:競泳>◇28日◇上海

 タッチの差だった。メダルまで0秒01差。女子200メートルバタフライで星奈津美(20=スウィン大教)が惜しくも4位とメダルを逃した。「悔しい」。前半の100メートルを1分1秒36の8位で折り返した。準決勝の時より0秒50遅い。後半型とはいえ、前半にタイムを抑えすぎた。最後の15メートルで猛然と追い上げたが、前半の遅さがタッチの差につながった。しかし、日本女子初の2分5秒台。4月の代表選考会で出した日本新を自ら更新した。「順位は納得できないけど、記録には満足しています」。北京五輪では、決勝に進めず10位に終わった。今季は従来のキックに頼った泳ぎから、腕の振りに重点を置いたものに変えた。そのかいあって、記録はどんどん伸びた。ロンドンまで1年。メダルまで0秒01の重さを感じながら、星の新たな挑戦が始まる。