競泳男子平泳ぎで、五輪2大会連続2冠の北島康介(28=日本コカ・コーラ)が、12年ロンドン五輪金メダルに向けて手応えをつかんだ。競泳の世界選手権代表が1日、羽田空港に帰国。北島はロンドンに向け「チャンスはある」と力強く宣言した。今大会で敗れたダーレオーエンやジュルタが、ロンドン五輪でライバルになるだけに「いい経験ができた。相手の泳ぎなどを分析したい」と話した。

 今回の課題の1つに体力がある。3大会連続2冠を狙うには、100、200メートル2種目で、予選、準決勝、決勝と少なくとも6レース泳ぐ必要がある。今回は6レース目の200メートル決勝の最後15メートルで失速。「もっと体力を上げていかないと」と痛感した。ロンドンでは29歳。100、200メートルのどちらか1種目に絞って、体力を温存する方法もあるが、北島も「これから考えます」と、その可能性を捨てきれない様子だった。