<水泳世界選手権>◇第14日◇2日◇バルセロナ◇男子200メートル背泳ぎ決勝
日本勢のメダル獲得はならなかった。入江陵介(イトマン東進)が1分55秒07のタイムで4位、萩野公介(東洋大)が1分55秒43のタイムで5位に終わった。
入江が銀メダリストのプライドをズタズタにされた。「得意の200」で惨敗した。4位でレースを終えたロンドン五輪銀メダルの入江は信じられないといった様子だった。
「もう、ただ、ただ悔しいです。金メダルを狙っていたけどメダルすら取れなかった自分がいる。すごく悲しい」。落ち着いたレース運びで、150メートルのターンは4位。伸びのあるストロークで表彰台を勝ち取るつもりだった。しかし、ラスト50メートルで本来の追い上げが鳴りを潜めた。
レース内容も納得だっただけにショックは大きかった。時折、声を震わせながら、入江は言った。「リオ(五輪)までという気持ちが強かったけど、今後のことをゆっくり考えたい…」。昨夏のロンドンから1年。世界と水を空けられつつある自分の立ち位置を入江は現実と受け止めきれない様子だった。