<水泳世界選手権>◇第13日◇1日◇バルセロナ◇男子200メートル個人メドレー決勝

 萩野公介(18=東洋大)が世界のスーパースターに警戒された。1日の男子200メートル個人メドレー決勝は1分56秒29で、王者ライアン・ロクテ(28=米国)に次ぐ2位に入った。レース中はロクテにマークされ、レース後は話し掛けられて存在を認められた。

 電光掲示板で順位を確認していると、隣コースのロクテに話し掛けられた。「このあと200メートル背泳ぎに出るんだよね」。表彰式でも「200メートル個人メドレーはきついよな」と同意を求められた。

 子供のころから憧れのスーパースターだけに「友達になれて素直にうれしいです」と無邪気な18歳の顔になった。王者からのアクションはライバルと認められた証しでもあった。

 ロクテとの差は1秒31。「今の実力ではかなわない。今度リベンジしたい」。ロクテに警戒されたことはまず第1歩。ロクテを超えたとき、初めて素直にメダルを喜べる。