ライバル都市

リオデジャネイロ

　ブラジルのリオデジャネイロ州の州都。南緯２２度４７分、西経４２度４３分。サンパウロに次ぐブラジル２番目の都市で人口約６００万人。１次選考は４番目で通過した。組織委員会予算が約２８億ドル（２６６０億円）、会場建設などに充てる組織委以外の予算が約１１６億ドル（１兆９３０億円）。開催期間は８月５日から８月２１日まで。０７年のパンアメリカン大会で使用した施設を有効活用する。コンセプトは「南米初開催」で、ブラジルは１４年のサッカーＷ杯に続いての大イベントの開催を狙う。

シカゴ

　米国のミシガン湖西岸に位置するイリノイ州の州都。北緯４１度９０分、西経８７度６５分。人口は約２９０万人で全米３番目、中西部では最大の都市。１次選考は３番目に通過。組織委員会の予算は約３８億ドル（約３５１０億円）。ミシガン湖に面していることを生かし「ブルーグリーン大会」を掲げ、水資源の大切さを訴える。都市の中心で開催し、競技会場の８５％を半径８キロ圏内に配置したコンパクトな計画。開催期間は７月２２日から８月７日まで。イリノイ州を地盤とするバラク・オバマ氏が大統領に就任したことを追い風に、米国で２０年ぶりの夏季五輪開催を目指す。

マドリード

　スペインの中央部に位置する首都。北緯４０度４１分、西経３度７１分。人口は約３００万人で欧州の都市ではロンドン、ベルリンに次ぐ大都市。１次選考は２位で通過。組織委員会の予算は約２７億ドル（約２５６５億円）。ほぼすべての競技会場を１０キロ以内に配置。また、７割は既存の施設を使用する。開催期間は８月５日から８月２１日まで。１２年五輪招致ではロンドンに敗れており、２回連続して欧州での開催がマイナス材料と言われているが、大陸ではなく「文化のローテーション」という新しいコンセプトを打ち出し、２４年ぶりのスペインでの五輪開催を狙う。

東京

　北緯３５度４１分、東経１３９度４５分に位置する日本の首都。人口は約１３００万人。１次選考はトップで通過した。組織委員会の予算は２９４３億円。コンセプトは「平和」と「環境」。戦後６０年間平和を貫いていることと、最も先進的に環境問題への取り組みを行っていることをアピールする。開催期間は７月２９日から８月１４日まで。メーンスタジアムは中央区晴海に設置、競技会場の９５％を半径８キロ圏内に配置、五輪史上最もコンパクトな大会を目指す。招致が成功すれば６４年以来５２年ぶりの開催となる。世界の大都市が複数回五輪を開催しており、２１世紀の都市文明の手本を示すことを目指している。