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小山エースの意地、勝利導く/世界バレー

第3セット、スパイクを決めガッツポーズの小山(撮影・中村誠慈)
第3セット、スパイクを決めガッツポーズの小山(撮影・中村誠慈)

<バレーボール世界選手権:日本3-0ケニア>◇3日◇1次リーグ◇A組◇東京・代々木第1体育館

 新エースが日本を勢いづけた。世界ランク7位の日本が、同11位のケニアに3-0で完勝した。中国生まれの小山修加(26=久光製薬)が、両チームトップのスパイク決定率でけん引。自らのミスを帳消しにする働きで、初戦黒星後、チームを連勝に導いた。勝てば1次リーグ突破が決まる、今日4日の韓国戦に向けて大きな弾みをつけた。

 右腕に、意地が込められていた。4連続失点で初めて逆転され、8-9で迎えた第2セット。トスを受けた左の小山は、誰より高く跳んでいた。鋭い弾道が決まった瞬間、大きな声を響かせた。「自分のミスで逆転されたので絶対、決めてやると思った」。新エースの気持ちは全員に伝わった。9連続得点を呼び込み、粘るケニアを振り切った。

 途中まで、ゆったりとした相手のリズムに狂わされていた。タイミングがつかめず、スパイクを3連続で止められた。いらだちは9失点目のサーブレシーブミスにも表れた。ふと見れば、交代要員の落合が準備していた。だが、柳本監督からかけられた言葉は「積極的に行け!」。

 大会前、同監督に諭された。「外された時は寂しいやろ? でもな、どんなに決まらんでも、外されない時の方がつらいんだよ。それがエース。逃げられないんだよ」。素直に言葉を受け止めた。周囲の助けもあり、2連続でバックアタックを打ち込んだ。

 14歳で走り高跳びの中国ジュニア王者になった跳躍力を生かして、自己最多の12得点。今日4日は正念場の韓国戦だ。「韓国も死にもの狂いでくるが、自分たちの攻めを崩さずやっていく」と柳本監督。日本には、頼れるエースがいる。【今村健人】

[2006年11月4日10時31分 紙面から]

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