<世界バレー2010女子:ブラジル3-1米国>◇2次リーグF組◇10日◇日本ガイシホール

 ブラジルが米国を破り全勝をキープした。各セットともレベルの高い接戦になるが、終盤の攻防でブラジルが一枚上手だった。攻撃力のあるシェイラやナタリアの影に隠れているが、もう一人のウイングスパイカー・ジャケリネが守備で重要な役割を果たしている。加えてこの日は攻撃でも貢献。第1セット終盤、ジャケリネの連続得点でセットを取るなど、パワーとテクニックを備えたスパイクでチーム最多得点を挙げた。

 昨年、男子ブラジル代表のウイングスパイカー・ムーリオと結婚。そのムーリオは、10月の世界選手権でブラジルを優勝に導きMVPに輝いた。ジャケリネは「とにかく優勝したいだけ。MVPは考えていない」と話し、アベック優勝を狙う。

 F組1位のブラジルは、準決勝で日本と対戦する可能性が濃厚。ギマラエス監督は、「今日あまりよくなかったブロックを改善しなくては」と日本戦を見据えた。