<卓球:世界選手権>◇3日◇女子シングルス準々決勝◇横浜アリーナ

 ミラクル少女・石川佳純(16=ミキハウスJSC)が北京五輪女王から1ゲームを奪う大健闘を見せた。世界ランク1位の張怡寧(27=中国)と対戦。互角に打ち合い、完ぺきなスマッシュも見せたが1-4(4-11、11-7、4-11、4ー11、7-11)で敗れた。

 第1ゲームこそ動きがかたかったものの、2ゲーム目は得意のフォアハンドで攻めた。4回戦まで全試合ストレート勝ちの女王から1ゲームを奪取。緩急のついたボールにも素早く対応した。「もう1セット取れるんじゃないかと思った」の言葉通り、最終ゲームも6-6までは互角の打ち合いを見せた。

 鋭いサーブ変化やドライブには対応できなかったが、尊敬する女王に「中国に近づいた」と言わしめた。世界でのシングルスデビューは、無限の可能性を秘めた16歳に満足と大きな収穫を与えた。