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支える人々 ドイツ柔道連盟ギュンター・ロメナート理事
ドイツ柔道代表を指導し、支えて28年目になる。同国柔道連盟スポーツ理事を務めるギュンター・ロメナート氏(59)は、シドニー五輪に出場する柔道代表のゼネラルマネジャーを務める。日本をはじめとする柔道の強豪国への海外遠征や強化合宿の計画を練り、かつ強化費用のねん出のためにドイツ政府やドイツ柔道連盟と折衝する役割を担っている。「一番大変なのがお金を集めることだけど、ドイツが強くなるためには必要なこと」と選手の強化に努力を惜しまない。 21歳だった1962年(昭37)、ロメナート氏は柔道を勉強するために来日した。「大学でドイツ語の先生をしたり、東映でエキストラのアルバイトをしながら、警視庁や日大で練習していたんだ」と当時を振り返る。しかし、柔道が正式種目となった2年後の東京五輪ではドイツ代表に入れなかった。「もっと日本にいて勉強したい」。母国の化学製品会社ヘキストの東京本社にエンジニアとして入社し、講道館などで柔道を続けた。67年のソルトレークシティー世界選手権には、当時西ドイツの軽量級代表として出場。メダルは獲得できなかったが、日本で続けてきた柔道人生に達成感を得た。 73年には母国に戻って、ドイツ柔道連盟に入った。同国柔道代表コーチを10年間務めた後、スポーツ理事として代表チームのゼネラルマネジャーになった。「(84年の)ロサンゼルスからアトランタまで4回、今回のシドニーで(ゼネラルマネジャーは)5回目だよ」と笑顔をみせる。シドニー五輪の柔道代表にはアトランタ五輪の86キロ級銅メダルのスピットカ、95キロ超級のモラーらが入っているが「うちはベテランが多いからね。金メダルの獲得数は言えない。でも女子の強化も進んでいるし、メダルは取れる。総数で5個は取りたい」と目標を掲げている。 昨年10月のバーミンガム世界選手権で日本は男女合わせて8個の金メダルを獲得した。シドニー五輪では欧州全体が日本選手を徹底マークしてくることは間違いない。ロメナート氏も「昨年は日本が強いというよりも、わが国やフランスと欧州の強豪が調子良くなかった。もともと日本は実力はあるけれど、各国が『五輪では頑張ろう』と思っているはずですから」と分析する。ロメナート氏もドイツ代表の強化に向け、一層力が入っている。【五輪取材班】
(2000年6月1日付) |