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20世紀 有終の祭典 支える人々 開会式に参加する関西学生吹奏楽連盟
足並み、40万円そろえる200人

 五輪に出場するのは、スポーツ選手ばかりではない。関西学生吹奏楽連盟(関西学吹連)に所属する約200人の日本人バンドが、五輪開会式の約2000人による国際マーチングバンドに参加する。開会式の内容には守秘義務があり、どんな演奏になるかは、本番でのお楽しみ。日本選手団にも、心強い存在となるはずだ。

 関西学吹連は、関西地区約30の大学で構成されている。今回の抜てきは、1985年(昭60)に神戸で行われたユニバーシアード大会アトラクションでの実績が評価されたという。桃山学院大4年の倉地祥子実行委員長(22)は「オリンピックに出場したんだって、一生、自慢できます」と笑う。

 昨年、バンド編成をめぐり、一時、紛糾した。同4月に参加メンバーを募集すると、日米中心の編成となり、地元の世論から猛反発を受けたのだ。その数は日本だけで500人を超えていた。結局、約半数をオーストラリア、20カ国が参加することで決着した。日本人は約200人に縮小。それだけに選ばれた者の責任感は重くなった。

 メンバーは、昨年9月に練習を開始した。といっても、約30の大学から全員がそろうのは難しく、全体練習は月に1、2度が限度だ。通常、演奏に慣れているメンバーも歩きながらは初心者。演奏の基本的な部分は個人練習に任せ、全体練習では隊列、歩行練習に重点を置く。本番は1時間以上ぶっ続けの演奏になり、体力強化も重要なテーマに挙がっている。

 今年2月、本番の総指揮を務めるバリー・スパニヤー氏(米国)が来日し、練習を視察した。同氏は、84年ロサンゼルス五輪の副指揮を務め、すでに環太平洋リハーサルと称し、オーストラリア、米国を指導してきた。「日本は、よく練習しているね」と上々の評価を得た。次の来日は、6月中旬に迫っている。さらに、レベルアップした姿を見せたいところだ。

 現在、残る悩みは「旅費集め」とか。すべてがボランティアのため、約2週間の滞在費、航空運賃となる約40万円を自己負担しなければならない。メンバーの多くが4年生で就職活動とも重なる。関西学吹連では、チャリティー活動にも積極的に参加し、できる限りねん出する方針だ。

 「2000人のマーチングバンドなんて、めったにない。きっと本番は圧巻の演奏になりますよ」と目を輝かす倉地委員長。五輪の魅力は、メダルだけに限らないようだ。【五輪取材班】

(2000年5月23日付)

 

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