Sydney2000 cm
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20世紀 有終の祭典 新種目に迫る テコンドー(10)
「日本は強い」を浸透させたい

 シドニー五輪代表の樋口清輝(19=大阪経法大)は、世界学生テコンドー選手権(3月29日〜4月2日、台湾)に参加、バンタム級で銅メダルを獲得した。1回戦でオーストラリア、準々決勝でスペインの選手に快勝。準決勝では地元台湾の選手に完敗した。

 樋口は「周りの雰囲気を読むことの大切さを知りました。台湾の選手は、審判に好印象を与えるようなプレーをしていました」と振り返る。熊本・阿蘇北中卒業後、韓国の豊生高校にテコンドー留学。朝6時から256段の石段を片足で登り、足腰を強化した。3年生時には、本場韓国の高校王者になった。五輪のメダルは十分に射程圏内にあるが、同選手権で新たな課題に直面した。

 「自分から攻撃を仕掛けて、さらにカウンターも狙う。自分から積極的に攻撃を仕掛ける姿勢を見せないと、審判の印象が良くならないんです」。国際試合では、ポイントとなる攻撃部位にクリアに蹴りを決めるのは難しい。相手の蹴りを待つ受け身の姿勢では、印象が悪くなる。試合中に審判を自分の味方に引き込む雰囲気づくりが、これからの課題となった。

 判定競技は、審判の先入観が結果を左右する面がないとは言えない。現在の日本は、全体的には競技発祥の韓国よりは実力は下と見られているだろう。実力が接近していた場合はどうなるか。日本テコンドー連盟(JTF)の円山和則理事長は「シドニー五輪の審判は24人。アジアからは5人選ばれる。日本もそのうちの1人に入りたい」と話す。選手の実力をアップさせるだけでなく、国際レベルの審判も育て「日本は強い」というイメージを浸透させる。JTFは昨年からこのような目標に向けて走り出したばかりだ。

 ジュニアの育成にも、ようやく本腰が入る。今月29、30日、大阪で第1回全日本ジュニア選手権を開く。この大会の上位進出者を、8月に予定されている韓国ジュニア合宿に参加させる。シドニー五輪代表の樋口は、父悦夫さん(熊本県協会会長)がテコンドーの指導者だったこともあり、9歳の時から始められる環境があった。道場を増やし、小学生がテコンドーを体験できる環境整備も必要だ。4年おきにやってくる五輪を見据え、日本のテコンドー界は多くの課題に取り組んでいる。【五輪取材班】

◆今後のテコンドー大会日程◆
月 日
大会名
場所
4・14〜16W杯フランス・リヨン
4・29、30全日本ジュニア大阪・舞洲
5・14〜18アジア選手権香港
6・4または11全日本新人未定
6・24〜7・1韓国オープン韓国
9・27〜30シドニー五輪オーストラリア
10・22全日本学生未定
11月中旬全日本選手権東京・代々木
※五輪代表の樋口と岡本はアジア選手権に出場予定

(2000年4月12日付)

 

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