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山梨学院大は総合２位 ＜箱根駅伝・復路＞ ◇３日◇箱根・芦ノ湖〜東京・大手町の５区間、１０９・２キロ◇出場２０チーム
山梨学院大は、３年続いていた９位から脱出した。だが、皮肉にも２位に入ったからこそ、駒大の胴上げを目の前で見せつけられた。上田監督はうなった。「２位の喜びより、駒大の胴上げを見て強烈な悔しさを久しぶりに感じました」。前日は往路優勝を果たし、６年ぶりの総合２位。胸を張れる成績にも、勝負師は満足しなかった。 復路に起用された４年生５人は、下馬評に燃えていた。「テレビや新聞を見ると、復路が弱いと言われていたので、そうじゃないところを見せたかった」。こう振り返った７区岩永は、区間賞の走りで駒大との差を広げた。往路にカリウキら主力４人が投入されたが、復路にも意地があった。 ９区の清家主将が駒大に逆転され、そのまま逃げ切られた。敗因ははっきりしている。調整が悪かったり、作戦をミスしたわけではない。ただ地力で負けていた。９区は区間賞、１０区は区間新で駒大に押し切られてはなすすべがなかった。 これで総合優勝は８年間途絶えたまま。次回は、今回の箱根を走ったカリウキら４年生６人が抜ける。インターハイや国体の長距離で入賞した高校生が入学する予定もない。モカンバが卒業するまでは新たな留学生は入ってこない。ここ数年、箱根で結果が出なかった影響から、上田監督は選手勧誘に苦しんできた。「厳しいです。でも大丈夫。ちゃんと育てます」。無名選手をたたき上げて箱根を戦った自負がある。選手がこの悔しさを忘れなければ、今日からの１年は決してつらくない。 |
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