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◆箱根駅伝復路◆


雪の中大、復路2位

<箱根駅伝・復路> ◇3日◇箱根・芦ノ湖〜東京・大手町の5区間、109・2キロ◇出場20チーム

 中大2年の野村が、雪の山下りを快走した。スタート前に降り始め、シャーベット状の道をスイスイ駆け下りた。「別に滑りませんでしたよ。雪もまったく気になりませんでした」。歴代区間4位の58分54秒。往路で12位と出遅れたチームを8位に浮上させたが「区間新を出せなくて悔しい」と口をとがらせた。

 箱根路で18年ぶりの雪だった。が、中大は雪に強い歴史がある。26年第7回大会での初優勝もそうだった。50年代から60年代にかけての黄金期にも3度、雪道をかきわけ、トップでゴールした。その伝統と野村の勢いがチームを生き返らせ、復路は2位。総合でも5位となり、19年連続5位以内の記録も更新した。

 全体を振り返ると、5区高橋のブレーキ(区間19位)が響いた。田幸寛史コーチは「高橋には山登りの練習をさせていなかった。他の選手を使おうと思っていたのですが、計算が狂って…」と打ち明けた。だが、復路でも優勝の駒大には5分以上の差をつけられている。その現実は、雪のように簡単には消えない。

 それでも野村は前を見据えた。「来年の箱根駅伝は伝統の名にかけて総合優勝したい。自分は来年も再来年も得意の山下りで、57分台の区間新を出したいです」。もう、5位以内では満足できない。目指すのは、8年ぶり15回目の優勝しかない。

 ◆箱根駅伝の雪 雪の箱根路は、85年の61回大会以来、18年ぶり14回目になる。52年の28回大会では、明け方からの大雪と強風で、山にさしかかる前に競技関係の車両をすべてストップ。選手だけで山中を走った。78年の54回大会では26センチの豪雪にみまわれた。現在日大監督の小川(2年)は、新幹線の遅れのため、東京から7区の小田原中継点までタクシーを飛ばした。棄権寸前で間に合い、ウオーミングアップなしで区間3位を記録した。なお、雪の中での優勝回数は中大、早大が4回、日体大が3回、日大、大東大、駒大が1回で続いている。

協力大学スポーツ新聞






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