第76回関東大学サッカーリーグ戦日程表
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last updated 11月25日

2002 法大の軌跡
挑戦、苦難、降格の危機の果てに得た来季への光
 

第76回関東大学サッカー2部リーグ


 第76回関東大学サッカーリーグは全日程を終了し、法大は2部3位と今季も1部に昇格することができなかった。なかなか調子が上がらず、苦しい試合展開の多かった法大だが、ラスト3節を3連勝で飾るなど、良い形でシーズンをしめくくることができた。この形を何とか来季に活かしてもらいたい。
 また、11/2(土)と11/23(土)に入れ替え戦が行われた。その結果、来季からは中央大学、日本大学、早稲田大学に替わり、青山学院大学、慶應大学、国際武道大学が2部リーグへ加わることとなった。


<波に乗れない前期>
 昨季のリ−グ戦で見事に2位の座に輝き、1部の慶應大との入れ替え戦に進出した法大イレブン。しかし、「1部と2部の経験の差」(横谷監督)で惜しくも昇格を逃し、16年ぶりとなる1部復帰は果たせなかった。
 そして向かえた今季のリーグ戦。昨季の経験と自信、そして悔しさを胸に、“今季こそは”とより強い気持ちでリーグ戦に臨んだに違いない。しかし、そんな思いが強すぎたのだろうか、春に強いというイメージのある法大が開幕から波に乗り切れない。初戦、第2節をドローで迎えた第3節の東海大戦。昨年、1勝もできなかった苦手相手に4―1と快勝を収めても、第4節、第5節の日大、明大に全くと言っていいほど法大の持ち味が出せず2連敗。勢いに乗って白星を重ねていくことができなかったことが、大きな痛手となった。結局、前期は2勝3敗2分の5位という成績。黒星だけ見るなら、昨季のトータルに並んでしまう不本意な結果に終わった。

<新たな挑戦と課題>
 法大は今季の開幕戦、従来の4−4−2のフォーメーションから新たに3−5−2のフォーメーションに挑戦した。中盤の右サイドに突破力のある野木、左サイドバックで起用していた流田を中盤の左サイドにおくなど、「選手たちの個性を生かすため」(監督)にこの形をとった。しかし、相手のサイド攻撃の対応に苦しみ、結果もなかなか出せなかったため、第6節の東農大戦では元の4−4−2システムに戻さざるをえなくなってしまった。法大の開幕からの不調も、この新システムがはまっていれば変わってきていたはずだ。今季目指した形が機能しきれなかったことが、波に乗れない要因となってしまった。また、「勝つという気持ちが伝わってこない」、「ふわっとした試合」、「精神的な問題」と試合後、監督から何度も指摘があったメンタル面の弱さも大きな要因となった。

<後期−降格の危機>
 そのメンタル面の弱さの克服を中心とした夏のトレーニングで、より一層たくましくなって後期を迎えたオレンジ軍団。その成果が初戦の流経大戦でいきなり発揮された。両校1部昇格への生き残りをかけた大一番。点を取っては取り返すシーソーゲーム。4―3と乱戦を制したのは法大だった。最後まで点を取りにいく姿勢が、引き分けではなく勝利を呼び込んだ。まさに「夏のトレーニングの成果がうかがえた」(監督)試合だった。
 1部昇格へ望みをつなぎ、第9節からの明大、日大、中大の上位陣にもなんとか喰らいついていきたい法大イレブン。だが、その壁は甘くはなかった。結果こそ3戦とも全て0−1の最小失点での完封負けの惜しい試合。しかし、「中盤でのタメがない」(寺尾部長)ため得点できる形にできず、チャンスらしいチャンスをなかなか作れなかった。
 この3連敗で1部昇格は消滅しただけでなく、ヘタをすれば2部残留さえ危ぶまれる状況にまで立たされた。開幕から1部昇格を胸に誓い戦ってきた法大。しかし、ここにきて降格という怖さを改めて思い知らされた。残るはあと3節。昨季はここから優勝というプレッシャーと闘った法大が、今季は降格というプレッシャーと闘うという悔しい状況下におかれた。

<重圧を吹き飛ばせ>
 向かえた第12節東海大戦。2部残留のためにも決して負けられない。前期は4―1と勝利しているものの、昨年までの苦手相手なだけに多少の不安を抱きつつも始まったこの試合。しかし、そんな不安を一掃するかのように今大会初先発のFW荒木が前半早々に先取点を挙げると、試合は4−0と法大の圧勝。法大の大花火大会となったこの試合は、荒木の2得点、荒木と共にこちらも初先発のFW蔭地の2アシストと新FWコンビがチームの窮地を救う結果となった。
 荒木と蔭地は続く第13節の東農大戦、最終節となる早大戦でも大活躍。2人の活躍に引っ張られるようにチームは勢いづき、それぞれ3−0、3−1と3連勝でリーグ戦を終えた。第9節からの3連敗がウソのような快進撃。「点が取れるようになったのは大きい」(監督)、「気持ちで守った」(山本主将)というように攻守安定した強い法大を見せつけた。

<来季に向け輝く星>
 最終的にチームは3位まで浮上。降格というプレッシャーをはねのけ、ここまでの力を発揮した法大は監督の言う「メンタル面の弱さ」を着実に克服し、強くなっている。特に今季は若手中心のチームであったため、この1年間の経験が選手を大きく成長させた。FWでは、リーグ後半から頭角を現した荒木、蔭地、また開幕戦から活躍した今道。MFでは、積極的に持ち味の攻撃力を発揮できるようになった谷田。そして、左サイドから何度もチャンスを演出した流田や、法大の堅守を支えた姜、為田らDF陣。来季、彼らを初めとした経験豊富なチームが誕生したとき、今年以上の結果が望めることは間違いない。
 「昨季は上位争いをしていたのに、今季はこういう形になってしまって後輩たちに申し訳ない」。今季チ−ムを引っ張ってきた山本主将が言うこの言葉はきっと4年生全員の気持ち。そんな4年生の心意気を受け止め、後輩たちは来季も“上”を目指し戦い続ける。

☆来季の2部リーグ構成☆

1部から青山学院大学が自動降格
1部7位慶應大学と2部2位日本大学の入れ替え戦の結果、慶應大学が2部降格
千葉県リーグから国際武道大学が自動昇格
2部7位東京農業大学と都県2位桐蔭横浜大学の入れ替え戦の結果、東京農業大学が2部残留

関東大学サッカー2部リーグ戦 最終順位
チーム名 勝点
優勝
中央大学 10 2 2 28 10 +18 32
2
日本大学 10 3 0 32 20 +12 30
3
法政大学 6 6 2 23 16 +7 20
4
流通経済大学 5 4 5 24 21 +3 20
5
明治大学 5 5 4 21 21 0 19
6
東海大学 4 7 3 15 27 -12 15
7
東京農業大学 3 8 3 16 25 -9 12
8
早稲田大学 2 9 3 13 32 -19 9

2002関東大学サッカー2部リーグ戦・法大結果
日時 対戦カード 競技場
1
4/13(土)
  △0-0 流経大   江戸川
2
4/20(土)
  △1-1 早大   大井
3
4/28(土)
  ○4-1 東海大   古河
4
5/6(祝)
  ●0-1 日大   夢の島
5
5/12(日)
  ●1-3 明大   古河
6
5/18(土)
  ○2-1 東農大   神奈川
7
5/26(日)
  ●1-2 中大   千葉東総
8
9/16(祝)
  ○4-3 流経大   多摩
9
9/23(祝)
  ●0-1 明大   平塚
10
9/28(土)
  ●0-1 日大   多摩
11
10/6(日)
  ●0-1 中大   ひたちなか
12
10/14(祝)
  ○4-0 東海大   平塚
13
10/20(日)
  ○3-0 東農大   上柚木
14
10/26(土)
  ○3-1 早大   古河

 


ありがとう 4年生の目に美しい涙
有終の美、意地の3位で公式戦日程終了!

第76回関東大学サッカー2部リーグ 最終・第14節
法政大学 VS 早稲田大学

  2002.10/26 14:30 古河市立古河サッカー場 曇 (観衆)250人


3
法政大学
2 前半 0 1
早稲田大学
1 後半 1

 
【得点者】

14分【法政大】荒木洋太 (アシスト・左近次朗)
39分【法政大】荒木洋太(アシスト・蔭地弘貴)
65分【早 大】ヘルテル洋(アシスト・近藤繁也)
77分【法政大】櫻井洋太郎(アシスト・谷田悠介)

         
法政大学 早稲田大学
35 GK  為田聡史 1 GK  植草裕樹
21 DF  秋本倫孝 2 DF  岡 佑亮
4 DF  山本新太郎 28 DF  春日 聡
3 DF  板橋太一 5 DF  浅川 智
21 DF  流田雄一郎 6 MF  山田正道
15 MF  原 朋洋 7 MF  高橋悠太→玉田(45分)
33 MF  谷田悠介→井手(83分) 10 MF  佐藤勇吾
10 MF  中村 元 8 MF  堀池亮太
9 MF  左近次朗 3 MF  近藤繁也
30 FW  蔭地弘貴→長山(88分) 18 FW  矢島卓郎
18 FW  荒木洋太→櫻井(61分) 12 FW  ヘルテル洋→小貫(83分)
サブ
45 GK  清野智孝 21 GK  佐々木慶信
23 DF  姜 成浜 20 DF  松尾英哉
2 DF  杉本純一 23 MF  秋山真之
6 MF  井手鉄矢 22 MF  清水 健
8 MF  長山一也 15 MF  玉田英史
14 FW  林 聖之 11 FW  高橋周大
11 FW  櫻井洋太郎 17 FW  小貫多加志
監督
横谷政樹 藤原義三

<勝利−ゴールへの想い>
 明らかにゴール、そして勝利へのモチベーションに差があった。勝てば5位から3位へ浮上する法大、8点差で勝利しない限り東京都リーグへ自動降格する早大。その気持ちの差が結果としてピッチ上に舞い降りたゲーム。
 まずは法大・FW荒木が3試合連続の先制ゴール。この日もチームを勢いに乗せた。14分、中央、原のスルーパスから抜け出した右サイドの左近が折り返し、荒木が押し込んだ。高校時代、輝かしい結果を残してきた荒木にとって、結果の出ない大学1、2年は不満も残ったことだろう。今年もレギュラーに固定されたのは12節・東海大戦からだった。しかし、荒木はここに来てチームを降格の危機から救うと共に自分の殻をも破った。2点目も荒木。前半39分、左サイドを突破した蔭地の折り返しをヘッドで押し込んだ。シュートを打つことに積極的になった荒木。この日も5本、そのうち2ゴールは立派な数字だ。
 後半、降格が決定的な状況ながら闘志を燃やす早大に1点を返される。しかし、法大は荒木に代わって登場したFW4年生の櫻井が記念すべきリーグ戦初ゴールを叩き込んだ。谷田のクロスにヘッドで飛び込んだ。荒木と同じく、出場機会に恵まれなかった櫻井は12節の東海大戦から途中起用され始め、ついに自身の引退試合で結果を出した。ゴールへの想い、チーム皆の想いが一つになった会心の勝利だった。

<引退−4年生達の想い>
 今季の公式戦は終わった。昨年と違い、入替戦も天皇杯もないのは寂しいが、この試合で引退する4年生は全てを出しきった。主将・山本は最後まで声を張りつづけ、チームを鼓舞した。MF左近はテーピング目立つ足ながら、全力プレーでフル出場し、そのテクニックの高さを披露した。主務を務め、チームを黙々と支える姿には頭が下がった。10番中村は1年生の時からチームを支えてきた。1年生の時は降格のかかった入替戦で引き分けに持ち込む貴重な1点をあげ、チームを救った。3年、雨の中の天皇杯東京都予選では決勝ゴールでチームに初優勝をもたらした。まさにNO.10、記憶に残るプレイヤーだった。FW櫻井は出番が回ってこなくても腐ることなく準備をし続けた。最終節の決勝ゴールは一生の宝になるはずだ。MF井手もそれは同じ。10分少々の出番だったが、試合終了後はこみ上げるものがあった。チームを愛していた証拠は美しかった。
 後期途中、入院した副将の加藤や、前期、チームを支えたGK小野、MF佐々木らが最後までチームをもり立ててくれた。4年生の熱い想いがきっと来季への光になるはずだ。彼らの活躍は忘れない。この想いを受け止めた仲間達がきっと1部昇格の栄光をつかむ。きっと、きっと・・・。

◆横谷監督コメント「3位になれたことは良かった。今年は選手の特性を考慮し、生かすために新たな3−5−2フォーメーションにも挑戦した。うまくいかなかったが、これも挑戦。今日のように本気を出せばこれだけできるということが来季への光だ。」

◆山本主将コメント「2連勝していて、4年生の引退試合ということもあり、後輩が色々気を使ってくれて、その甘さで1点取られてしまった。1年間、主将をやってきて、半人前だったと思うけれど本当に皆に支えてもらった。法大でサッカーをした4年間、自分は人間的に成長できたと思う。本当は後輩に色々教えたり、あげたりしなきゃいけないのに、自分が監督や後輩たちから本当にたくさんもらいました。」

◆中村副主将コメント「精神的に疲れたけど、いろいろな経験ができて良かったと思う。下級生の時の試合よりも、ここ最近の試合の方が印象に残っています。」

◆左近選手コメント「この4年間は上を目指してやってきたので、少し複雑な気持ちもある。でも勝って終われたことは良かった。」

◆井手選手コメント「最後に出してもらえて本当にうれしかった。今後もサッカーは続けていく。2月にドイツ留学を予定しています。」

◆櫻井選手コメント「最後3試合に出場でき、チームの役に立てたと思っている。仲間にも恵まれたし、本当に良かった。今後もサッカーは続けていきたい。」

☆来季の関東大学サッカー2部リーグ構成☆

慶應義塾大学(1部より入替戦降格)
青山学院大学(1部より自動降格)
法政大学(2部3位)
流通経済大学(2部4位)
明治大学(2部5位)
東海大学(2部6位)
東京農業大学(2部7位・入替戦残留)
国際武道大学(都県リーグより自動昇格)


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