<同点弾を生んだ真の強さ>
2勝以上挙げているチームが他にない中、法大は3連勝で首位を独走している。今節勝利すれば首位の座を確固たるものにできるということは、恐らく誰もが感じていただろう。対するは東農大。昨年も2勝を挙げた相性の良い相手だ。前節までと同様の安定したサッカーを見せてくれるだろう。そんな期待の中試合が始まった。今シーズンの全ての試合で法大は立ち上がりにピンチを迎えている。主将・長山一也も前節終了後に指摘していたように、選手たちもそのことは十分に意識はしていただろう。しかし今節、ついに立ち上がりのピンチが失点へとつながってしまう。前半3分、東農大の大多和卓に左サイドをドリブルで突破され、最後は平憲人に左足でゴールを決められてしまった。今期初の先制点を奪われてしまった法大。しかし選手たちは決して下を向かなかった。その後は先制点を奪われたことを忘れてしまうような勢いで相手を攻め立て、一気に流れを引き寄せた。第2節からスタメンの津島公人と今節出場停止の野木健司に代わって入った木下幸誠のサイド陣が上手く攻めあがり、ツートップの荒木洋太、柘植佳孝がシュートを放つというシーンが数多く見られた。そして前半24分。稲垣貴之のロングスローを起点とした攻撃で相手DFのクリアボールがクロスバーにあたり跳ね返ったところを木下が押し込み、同点弾が生まれた。先制されても追いつく攻撃力。ここまでの展開に昨年までとは一味違う法大の強さが見えた。しかし前半終了が近づくにつれ、法大は徐々に勢いを失っていった。攻めあがるもののフィニッシュまでいかない状況が続く。そしてこの状況がとうとう後半にまで影響してしまうのである。
<決まらなかったあと1点>
後半開始早々、東農大の石川高広がこの試合2枚目のイエローカードで退場処分となった。相手が1人少なくなり、法大が勝ち越しゴールを決めるのも時間の問題かと思われた。しかし、法大の攻撃力は鳴りを潜めてしまう。前半までは攻撃のあらゆるポイントに姿を見せていた長山がボールに絡めない。これは法大の攻撃が機能していないことを表す典型的な状況である。しかもこの日の天気は夏を思わせるような快晴。強い日差しが前半精力的に攻撃していた選手たちの体力を奪ってしまったのだろうか。素早い攻めあがりが見られなくなってしまった。それでも依然流れは法大ペース。敵陣でのプレーが続いてはいたが引き分け狙いの作戦に出た東農大の厚い守りをくずすことができない。途中交代で蔭地弘貴、今道秀次を投入し、流れを変えようとしたもののうまくいかず、結局試合は1-1の引き分けで終わった。しかし法大はまだ首位の座を奪われてはいない。次節は第3節に勝利し2位の座を守った青学大との大切な1戦となる。今後の対戦カードから考えて、この試合に勝ったチームが前期の首位へぐっと近づくと言っても過言ではない。今節の悪い流れを引きずらず、いつものサッカーができれば残り3試合を連勝することも十分可能なはずである。次節確実に勝利し、首位ターンへの道を確実に進み続けてほしい。
◆コメント◆
| ・MF長山一也 |
「今日は初めて相手に先制される展開で、前半に、きちんと1点返したところまではよかったけれど、後半は暑さもあってバテてしまった。前半と後半の運動量も違かった。立ち上がりがよくなかったですね。次節は前半、特に5〜15分が勝負で山場だと思います。(今、キャプテンとして心がけていることは)常にみんなを励ますってことです。」 |