私とスポーツとの最初の関わりはやはり、“やる側”ではなく“見る側”の方が圧倒的に多いです。特にテレビでいろいろなスポーツを見ています。迫力のあるプレーの数々が放送され、そこには好きな選手やチームを応援したり、スーパープレーを期待したりというように十人十色の視点でのテレビの観戦方法があるでしょう。 そうした中で私はほとんどの競技に必ずついてくる“実況”もテレビ観戦をするときは楽しみにしています。「前畑頑張れ!」にはじまり、最近ではアテネ五輪男子体操団体の金メダル実況などが有名ではないかと思います。感動の場面を視聴者にも、より感じてもらえるようにする実況はすばらしいです。 しかし実況はなにも五輪だけではありません。一つ例を挙げてみますと、春夏の風物 詩ともいえる甲子園でも実況はその力を発揮しています。アナウンサー陣は大体数人でローテーションしていくのですが、各アナウンサーそれぞれかなり個性的です。鋭い打球が飛んでヒットになるたびにやたらと「痛烈!!」を連呼したり、選手自体に感情移入をし過ぎて「来た来た!」など動詞だけになり、状況説明にならなかったり、その他サッカーではゴールを速射砲の如く連呼したりとテレビ観戦を盛り上げています。さまざまな個性を発揮する実況ですが、どの実況にも共通しているのが豊富な選手のデータを各自徹底的に頭に入れていることです。その上で機械的にただ情報を伝えるのではなく、視聴者に分かりやすく、なおかつ試合の流れのなかで伝える。さらに隣にいる解説者との絶妙なタイミングでの絡み。ベテランのアナウンサーの妙技は時にその試合の印象さえも変えてしまうことがあります。試合の陰に隠れて決して表に出てくることのない実況、しかし欠かすことのできないもの。試合だけでなく、たまには実況にも目を向けてみるのも面白いかと思います。 さて、私とスポーツというテーマからは少々外れてしまいました、すみません。次回は明スポの誇る画伯であり、マスコット的存在の村田(文3)です。そのほとばしる才能は果たして活字に収まるのか!?是非お楽しみに。 私とスポーツ バックナンバー