ラグビー部 ミスで自滅し、後半失速

 ◆10・10 関東大学対抗戦グループA 対青学大戦 (高崎浜川競技場) 天候:曇り  微風  ○明大 55−17 青学大

  ピッチ上にいる選手は本当に明治の選手なのか?と一瞬、目を疑った。そこにいたのはまるで違うチームの選手。
  試合には勝利したが、昨年118−0で完勝した青学大相手に大苦戦。特に後半は攻め込みながらもトライを奪うことができない。相手の流れにズルズルと引き込まれてしまい、結局14-12。何があったのか。
  前半は序盤から明治ペースで進む。FWがサイドを積極的に突破し、早い球出しでBKへ展開。キックをうまく利用して重戦車FWを前へ出し、相手自陣で戦い常に相手にプレッシャーをかけ続ける。SO斉藤のキックや展開の判断もすばらしかった。
  1トライ先制後の前半10分。青学大陣からのキックをFB濱島がキャッチ。キックで応戦し前へ。再びキックされたボールをSH藤井がキャッチし左に展開。FWのサポートも早く、最後はFB濱島がトライ。今年の明治のひとつの“カタチ”を見た気がした。
  後半は4分にトライを奪い勢いにのるかと思ったが、敵陣に入るもののなかなか思うように攻め込めない。青学大の粘り強いディフェンスからたびたびターンオーバーをゆるし、ピンチを迎える。特にボールを奪われてからのFWのサイドディフェンスが受けて立ってしまい、ハンドリングミスも多く、そこにも漬け込まれて、青学大に反撃をゆるした。試合中に立て直そうとしてもまたミス。悪循環が続き、まったくゲームを支配できなかった。
  2週間後の10月24日には山場の帝京戦を迎える。関東学大を倒した力強い帝京FWをどのように止めるのか。そのためにも、FWのサイドディフェンスの修正が急務。前半のような堅いディフェンスと明治らしい”カタチ”の見える攻撃をすれば、十分に勝機はある。
  明治復活へ、今年最初の難関に挑む。