セブンス日本代表メンバーに二人

2月9,10日にニュージーランドで開催予定の第2回ワールドセブンスシリーズの日本代表として早大ラグビー部の山崎弘樹(人4)と大田尾竜彦(人1)が選ばれた。大田尾はチーム最年少。二人は2月5日に日本を出発し、2月9日に予選、それに勝ち進めば翌日の決勝トーナメントに臨む予定。ちなみに7人制日本代表は昨年度の大会では最終成績17チーム中12位。


大学東西対抗戦に早大から5人

1月21日、秩父宮ラグビー場にて大学東西対抗戦が行われた。早大からは東軍に山ア弘樹(人4)水野敦之(人4)脇健太(人4)上村康太(人2)横井寛之(人4)が選ばれた。試合は前日の雪が残る中行われ、81対47で西軍が勝利した。早大の選手たちも敗れはしたものの、脇の2トライをはじめ横井が華麗なステップを見せ、上村らがチャンスメークをするなど潜在能力の高さを見せつけた。


Uー19日本代表に大田尾

4月5日から15日にかけて南米・チリで行われる第33回世界ジュニア選手権大会にラグビー蹴球部の大田尾竜彦(人1)が代表メンバーに選出された。大田尾は2月21日ー25日の大阪での第一次強化合宿、3月15日ー21日の埼玉での第二次強化合宿、3月29日ー4月2日の直前合宿、4月2日ー17日の遠征に参加を予定している。
日本はアルゼンチン、オーストラリア、サモアと共にグループBに入り、初戦は4月6日、アルゼンチンと戦う。


今シーズンを振り返る

今シーズンの敗因はどこに・・・?

関東学院大学に敗れ、またしても大学日本一に手の届かなかった早大。昨シーズンまでとは一味違うチーム作りに取り組んだ江原ワセダの敗因を分析する。

  @ディフェンスの弱さ
近年ディフェンスの弱さを指摘され続けていたが、今シーズンは例年以上にディフェンスの弱さが目立った。FW陣のレスリング部への出稽古の成果は見うけられたのもの、全体的にタックルの甘く、あっさりとトライを許してしまう場面が多かった。特にBKでサインプレーを用いられ、大きく外まで展開されたときは、多くの場合ゲインラインを突破されてしまった。春先からの課題であったカウンターへの対処の悪さも改善されることはなかった。まず早大伝統のアタックルを取り戻すことが復活への第1歩であろう。

Aミスの多さ
「ミスが多く、自滅です」。敗れた試合のあと必ずと言っていいほど選手の間からこの言葉が聞かれた。それほど今季の早大はノックオンなどのミスが多かった。いい形こそ作ったがあと1歩のところでトライに結びつけられなかった。針の穴を通すような正確なパスとスピードで相手を翻弄してきたワセダラグビーの面影は失われつつある。これを解決するには基本練習の反復しかないと思われる。

B組織力のなさ
江原主将は春先から「1対1に負けないチームを目指す」と言いつづけ、1対1の強化に多くの時間を割いた。個々のパワー不足を痛感した昨シーズンの反省を生かしたものであり、考え方は決して間違ってはいないだろう。しかし一方で組織としてのチーム作りが遅れた感は否めない。「まだまだ伸びるチームだった」と言う益子監督の言葉からもこのことがうかがえる。個々の能力は大学屈指で、慶大や関東学院大にも決してひけをとらないだけにもったいなかった。現代のラグビーはルール改正により組織立ったアタックが有利であるが、今シーズンの早大には今ひとつ一体感が感じられず、最後は個人の能力に頼ってしまうことが多かったように思われる。元来ワセダは組織力で勝負するチームであったはずだ。個々の能力は高いだけに、来シーズンは組織作りに多くの時間を割いて欲しいものだ。

 徹底したフィットネス勝負を挑んだ小森ワセダ、FWを鍛えぬいて勝負した江原ワセダ。どちらも結果を残すことはできなかった。20世紀を彩ったワセダラグビーは岐路に立たされているといえる。21世紀を迎える来シーズン、ワセダはどんなラグビーを見せてくれるのであろうか。真価が問われるシーズンとなることは間違いない。

’00 全国大学選手権

早大・関東学院大に完敗・ベスト8に散る

選手権
早 大 25 6−22
19−16
38 関東学

試合開始早々1分、関東学院大が得意のラインアウトからトライを決めた。そして5分、またもラインアウトからモールを押し込まれ、左に展開した関東学院大にトライを許した。「最初に2トライを奪われたのが痛かった」(江原主将)と試合後振り返ったように試合開始5分で0−12と苦しい状況に立たされた早大。その後も関東学院大の厳しいDFを崩せず、手堅くPGで点差をつめようとする。しかし31分にスクラムからサイドを突かれトライを許し、6−22で前半終了。
そして後半。最初にトライを決めたのは早大だった。7分、後半から高野に代わった横井が5秒8の俊足を生かし、山下、山アとつないだパスを受け中央にトライを決める。これで試合の流れは早大に傾きかけたかのように見えた。しかし14分、ターンオーバーされたところから関東学院大に独走トライを許してしまう。29分にも再びラインアウトからトライを奪われ万事休す。あきらめることなく早大も38分、ロスタイム中と2トライを挙げ必死に追いすがったが無情にもノーサイドの笛は鳴り響いた。25−38。2年連続でまたも早大はベスト8の壁を破ることはできなかった。

選手のコメント集はこちら

★先発メンバー★
【早大】 名前 学年
FW 安藤 人3
   中村 人4
   水野 人4
   佐藤 商3
   人4
   小山 政経4
   上村 人2
   江原 人4
HB 田原 人3
   沼田 人3
TB 山下 人2
   艶島 人4
   高野 人4
   西辻 教3
FB 山ア 人4


2回戦 関東学院大戦の展望

「すきがないいいチーム」、「よくまとまっていて強いです」。京産大戦後の益子監督、江原主将の関東学院大についてのコメントだ。2年前の準決勝で大敗、今年の夏合宿でも敗れるなど、早大にとって厳しい相手であることに変わりはないが、大学日本一へ向け絶対に負けられない。
 関東学院大の特徴はなんと言っても密集での上手さ。密集での上手さは大学屈指。ラックで相手のボールを奪う場面がしばしば見られる。早大としてはなるべくラックの数を減らしたい。セットプレーの安定感も抜群。久富、山村の第1列のスクラムは強力で、早大もスクラムの強化をしてきたとは言えかなりの苦戦が予想される。スクラム以上に気をつけたいのがラインアウト。関東学院大の両ロック堀田、北川はともに190センチ以上と抜群の高さを誇るため、マイボールのときでも工夫が必要であろう。
 関東学院大はラックでの見きりが上手く、多くの人数をかけてはこない。FW勝負に出ると、待ちうける相手ディフェンスの格好の餌食となってしまうため、外側に大きく振り回し、集散の速さとBK陣の決定力で勝負したいところだ。トライを奪えるかはバックスリーの働きにかかっていると言えよう。ディフェンスではWTB四宮を中心とした相手バックスリーと、リーグ戦トライ王のFL米元をいかに止めるか。特に米元の縦突破からチャンスを作る場面が多く見られるため、なんとしても前で止めたいところだ。出足の早いディフェンスで相手を前で止めることができれば勝機も十分あると言える。早大ラグビー部からのビッグなクリスマスプレゼントを期待したい。

☆観戦のポイント☆
@関東・四宮、早大・山下の公式戦初対決
桐蔭学園時代の先輩、後輩関係(当時3年と1年)に当たる2人は対面で対決。夏合宿で対戦したときは関東に7−36で敗れただけに負けられない。その山下も関東戦に向けてこう語った。「夏試合できているのは自分たちにとって良かったと思う。チャレンジャーという気はあるけど気負うことはないです」。
A中村復帰の予定
京産大ではフッカーは阿部だったが、関東戦では中村が復帰の予定。また上村がケガで途中交代していたがそのケガも大したことなく、次の試合にはちゃんと出られるそうだ。


早大一回戦突破・京産大に勝利(12月17日 瑞穂ラグビー場)

選手権
早 大 62 38−6
24−26
32 京産大

早大にとって久しぶりとなる瑞穂での試合は小雨が降りしきる中行われた。試合開始から早大は主導権を握ったが、「ノックオンなどミスが多かった」と山下が振り返った通りなかなかトライに結びつけることができず、歯がゆい展開となる。試合が動いたのは前半16分。ハーフライン付近で得たペナルティーから素早く展開し、最後は山下が左中間にトライ。このトライで勢いに乗ると前半だけで5トライを追加。前半は全トライをBKが挙げるなど随所に早大らしさが見られた。
 しかし後半に入ると、息を吹き返した京産大FWに押し込まれる場面が目立ち始める。4分にゴール前ペナルティーからFWでトライを奪われると、その後もスクラムを再三押されるなど、それまでとはうってかわった展開。最終的には62−32と快勝したが、BK陣も何回かタックルを外されるなど全体的にディフェンスの甘さを露呈し、今後に不安を覗かせた。「スクラムは相手との相性もあるみたいですし何とも。ディフェンスをしっかりしようと言っていたが、何回かタックルにはいれないときがあった。ミスも多かったがとりあえずは勝ってよかったです」とは江原主将。とりあえずは3年前のリベンジを果たした早大。次なる相手は優勝候補の関東学院大。この試合での反省を生かし、今シーズン最高の試合を見せて欲しいものだ。

★先発メンバー★
【早大】 名前 学年
FW 安藤 人3
   阿部 人3
   水野 人4
   佐藤 商3
   人4
   小山 政経4
   上村 人2
   江原 人4
HB 田原 人3
   沼田 人3
TB 山下 人2
   艶島 人4
   高野 人4
   西辻 教3
FB 山ア 人4


'00 対抗戦の成績

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