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GCCX菅Pコラム 50歳AD@笑いの現場

GCCX菅Pコラム 50歳AD@笑いの現場

1964年生まれ。「ゲームセンターCX」プロデューサー。「vs嵐」ディレクター。「秘密のケンミンSHOW」ではフロアでカンペも出す現役最年長AD。過去には「4時ですよ~だ」「冒冒グラフ」「タモリ倶楽部」etc.バラエティー番組を中心に約4,000本を担当。 映画「風花」「血と骨」のメイキングも。

ライバル現る…

[2016年6月14日10時46分]

  • TL
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 たかじんさんの番組などでバラエティーDとして鍛えられる日々。自分でも水を得た魚のように張り切ってました。そこへ会社から別番組を打診されます。当時在籍していた“おふいすまどか”はMBSのあらゆる部署に入り込んでおりスポーツ局からの仕事もあったのです。

 「球春センバツ甲子園」

 MBSはセンバツ高校野球の中継権を持っており、期間中は夜にダイジェスト放送があります。その日の試合を振り返るのがメインなのですが、それ以外にも企画コーナーが欲しいという事で若手Dに白羽の矢が立ちました。一緒に組むのはスポーツ部の若きエース小林亮です。通称コバリョウ…。

 同い年なんですがコバリョウは京都大卒でオトコマエ。さらに奥さんは岩城潤子アナ! 走攻守3拍子そろった誰もがうらやむエリートです。こうなるとたたき上げは黙っちゃいられない。ダウンタウン村の出身として一泡吹かせてやろう…意気込んで現場に出向きました。

 最初はお互い意識しぎこちない感じで会議を進めていくのですが、すぐにコバリョウの能力の高さに気づかされます。番組を制作していく上でゴールに向かうパワーや推進力がハンパない。自らの理想型が頭に描けており最短距離で突き進む。さらに理解力が異様に高いのです。

 「アレ? こいつすごいなぁ…」

 テレビの制作現場において学力そのものは実はそんなに必要ありません。もちろん海外取材で語学力、医療番組で医療知識…あるに越した事はないのですがそれは専門家を交えて作るので大きな問題ではない。それよりも相手の言い分を瞬時に理解する力。そして大河の中の本流を見極める力が必要だったりします。それらをまとめ取捨選択しながら作っていく胆力やもちろん体力も。つまり“文武両道”でないと優秀な制作マンになれないのです。小林の能力は抜きんでてました。

 

 この辺り変わり身の早さは“下請け魂”本領発揮です。テレビ職人として生きようと思っていたので、自分を生かしてくれる親分なら喜んで仕えようと。

 とはいえ初めてのスポーツ、専門的な知識はないので己の得意分野で戦うしかありません。コバリョウもそれを期待しているはず。そこで番組に出ていたセブンティーンリポーターと呼ばれる女子高生を使って甲子園のグルメを紹介しました。嗚呼邪道…。しかも普通にやっても面白くないと考え、ロケVTRなのにノー編集でいこうと。カメラにキャスターを付けてゆっくりドリー(平行移動)→3人の女の子は生放送のごとくキャーキャー言いながら入れ替わり→一気にグルメリポートをしていく。結果スポーツ番組としては異質な…でも17歳の素が出た楽しいVTRになったのです。当時の僕の力量では精いっぱいの内容でした。

 コバリョウがどう判断したかは分かりませんが、彼のフィールド外を僕が担えそうだと思ったのではないでしょうか。2人であれこれ相談しながら「球春センバツ甲子園」を作っていったのです。それからは意気投合しさまざまなスポーツ番組の呼ばれるようになりました。専門外だと思っていたスポーツでさまざまな経験を積めたのです。

 《雑記》今ではすっかり貫禄が出て丸坊主になった(笑)コバリョウですが、年に何回かは顔を合わせてメシを食っています。喜怒哀楽の周波数が同じなので語るのが楽しい…。

  • TL

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