前にも書きましたが、Inaba UR選手は世界大会で敗れた後、ホテルに戻ってすぐに練習を始めた姿が印象的でした。今回のインタビューでは、そのことについても聞きました。彼は「負けた後は、まだうまくなれるかもという気持ちが出てくるので一番頑張れる時期なんですね。それがbot撃ち(ゲーム内の個人練習の1つ)に出ちゃいました」と答えました。

負けた後の行動ってすごく大事だと思うんです。悔しくて悔しくて、心の中で何度も試合を振り返る。そうした選手は少なくないでしょう。しかし、悔しがるだけでなく、即座に練習という行動に移す選手は、他のアスリートでもそうはいないと思います。

まだまだ黎明(れいめい)期のeスポーツ。選手それぞれが抱いている思いや行動などを、僕はしっかりと伝えていきたいと感じました。

(EVA、プロチームマネジャー、月~金曜連載)