人気ゲーム「スプラトゥーン2」を使用した全国大会の関東予選が行われ、チーム「ヘラリスト」が優勝し、来年1月に行われる全国大会出場を決めた。

4人チームのトーナメント大会で、この日は128チームが参加。4日の第2日を含め、関東からは2チームが全国大会に進む。

リーダーのたーぼぅ(20)がガッツポーズを繰り返した。優勝インタビューでは「まさか優勝できるとは思わなかった」と感極まりながら話した。

決勝では現役東大生を擁する相手チームを2連勝で退けた。大会を通じて、チャージャーと呼ばれる遠方から射撃する役割を担うおかちゃん(23)が大車輪の活躍を見せた。「今日はなぜだかよく分からないけど、キレキレでしたね」と自画自賛。前線で立ち回ったメンバーも「おかちゃんがいるから積極的に攻められた」と厚い信頼を寄せていた。

今回使用されたゲーム形式は、黄色と青色の2チームが地面に色を塗って陣地の広さを争う「ナワバリバトル」。4人がそれぞれ肉弾戦、援護射撃などの役割に分かれる。ヘラリスト含め、ほとんどのチームがSNSを通じて仲間を募集し結成される。

大会出場が決まってから全体練習は4日しか確保できなかったが、他地域の全国上位クラスのプレーヤーとオンライン対戦を重ね実力をつけた。「ぼろぼろにやられまくったけど、そこでお互いに意見を交換し合えたのが良かった」と、最年少のちゃーふ(16)は落ちついた口調で振り返った。

メンバーの年齢差は最大10差。最年長のみづき(26)は「昔はユーチューブが流行るとは思わなかった」と古参らしくぼやくが、ジェネレーションギャップはほとんど感じない。共通するのは「みんなメンタルが弱いこと」と語るが、戦いぶりは繊細かつ豪快だった。

メンバー全員が初の大舞台という決勝大会。リーダーのたーぼぅは「決勝はスプラトゥーンの集大成的大会なので優勝したい」と意気込んだ。