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中山百合子がシンデレラリーグ初代女王

[2017年11月6日18時19分]

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 麻雀放送を専門に手がける株式会社スリーアローズコミュニケーションズが、2017年4月より放映を開始した「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ」。10月14日にAbemaTVにて決勝戦が放送され、中山百合子(日本プロ麻雀協会)が圧巻の強さで栄誉を手にした。そんな初代シンデレラに、優勝の喜びを語ってもらった。

 「女流プロはすごくたくさんいますけど、その中で選択肢に入れてもらえたことが、まずうれしかったです」

 新進気鋭・才色兼備の女流プロ20人が、団体の垣根を越えてしのぎを削った「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ」。プロ歴3年目の中山は、この大舞台に出場した心境を、感慨深げに振り返った。

 キャリアで勝る選手も多かった中、第1節は20人中19位という苦しいスタートだった。その後もなかなか持ち味を発揮できず、下位に甘んじていた。

 「このまま負けた方が楽かもしれない」と、心が折れかけた時もあったという。だが、麻雀の師匠から「諦めるな。ここで勝てば今まで積み上げてきたものが形になるから」と激励され、持ち前の攻撃的な麻雀で完全復活を果たす。準決勝をトップ通過し、決勝の舞台へと立った。

 全4半荘の1回戦、中山は4着に終わる。短期戦では、じつに大きなマイナスポイントだった。

 「でも気持ちの切り替えはできました。今のラスは忘れようと。私はすぐにメンタルがぶれて打牌が甘くなると昔から人に言われていて、それを思い出したら押すべき場面では前に出て、降りる場面ではきちんと降りられました。本当は降りるの大嫌いなんですけどね」と、中山は笑みを浮かべながら当時の心境を明かした。

 3年間の集大成を見せるように、その後の中山は圧巻の闘牌で視聴者を魅了した。高打点のアガリを連発し、2回戦、3回戦と連勝を飾る。3回戦終了時点で首位に立った後も手を緩めず、最終4回戦でも攻め続けた。最終局開始時点で、他の対局者に残された優勝条件がダブル役満以上のアガリのみという、圧倒的大差での優勝劇だった。

 中山の活躍は多くの人の目に留まり、AbemaTVが手がける女流雀士によるタイトル戦「RTD Girl‘s Fight」への出演も決まった。

 「めちゃくちゃ楽しみですね。私が麻雀を覚えたての頃から活躍していた人たちと同卓できるわけですから」と、好奇心旺盛な子供のような笑みを浮かべた中山。超攻撃型シンデレラは、舞踏会でも一暴れしそうだ。

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