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出玉規制されてもゲーム性はUP!/コラム

[2018年2月2日12時59分]

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 今月から施行される、パチンコ・パチスロの新規則。これは風営法をもとに、パチンコ・パチスロの射幸性、すなわち出玉面の基準を定めているもので、行政側が社会的情勢などを考慮しながら適時改正を行っています。

 今回の規則改正は、カジノ解禁が目前に迫るなか、社会的問題になっている依存症問題への対策というのが大きな目的で、そのためか今まで以上に射幸性を抑制する内容になっています。パチンコはまだ確変という合法的な連チャン性がありますが、パチスロは新規則移行後の6号機は誰も打たないんじゃないかというレベルで、新規則が発表された昨年秋以降は業界関係者の間で「パチスロはもう終わりだね」なんていう話もささやかれていました。

 当然、メーカー側もこのままでは死活問題。そこで昨年12月、いろいろなルートを使って陳情した結果、「驚くことに、5・5号機や5・9号機で設けられた規制を、ほとんど撤廃することに成功しました(業界誌記者)」とのこと。ここ数年、パチスロは射幸性を抑制するためにさまざまな規制を行ってきましたが、6号機になったタイミングで撤廃されることが決まったんです。

 例えば5・5号機ではAT機が禁止され、同時にARTの純増枚数も最高で2枚までと決められました。これらが撤廃されることで純増3枚が復活し、魅力あるスペックが可能になると期待されています。その結果、一部メーカーでは現行の基準である5・9号機で開発を進めていたものを、6号機で改めて作り直すなんていう話も聞こえてきますが、そういう判断をしたくなるくらいの、いわば規制緩和といえるでしょう。

 しかし、勘違いしてはいけないのは、スペック面の自由度は増えるかもしれませんが、最終的な出玉性能自体は6号機はどうやっても5・9号機にかなわないという点。なにしろ最大出玉率が5・9号機が120%であるのに対し6号機は115%と規則で定められていますし、400ゲームの出玉率も220%を超えてはダメ(5・9号機は300%)。さらにビッグボーナスの払い出し枚数も480枚から300枚へと約2/3に引き下げられており、6号機の規制緩和でゲーム性への期待はあっても、出玉性能においての緩和はないのです。

 残念ながら、ここまで5・9号機の評判はイマイチというのが正直なところで、ファンからも、またホールからも敬遠されているのが現実です。しかし出玉面を重視するなら、新規則へ移行するまでに検定を取得した、これから登場してくるであろう5・9号機へ期待するべきなのかなというのが現時点での予想ですし、これから登場する機種はもっとブラッシュアップされて、きっと面白くなるはずですから。ちなみに5・9号機で最大のデメリットといわれている有利区間1500G規制ですが、この部分だけは規制緩和が行われず、逆に6号機ではさらに強化されるとのこと。規制緩和によってゲーム性には期待したくなりますが、あくまで6号機は射幸性が大幅に抑制されていることを忘れてはいけません。要するに、出玉面に比重を置くなら5・9号機を、多彩なゲーム性なら6号機をと、これから登場する機種は何を求めるかで打ち分けるとよいのではないかな、というのが希望的な観測です。

 ◆K村K一 うさんくさいといわれることが多い、パチンコ・パチスロファン歴30年以上、執筆歴20年以上(ついでにカジノ歴の10年以上)のフリーライター。ファン雑誌や業界誌で活躍中。主な生息地はJリーグ横浜FCのゴール裏。

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